東京銀座で、漢方・整体・鍼灸治療なら【香杏舎銀座クリニック】で!独自の漢方丸薬で治療を行っています

香杏舎銀座クリニック:ご予約Tel.03-6228-6763

民間治療見聞録

第14話「カイロプラクティックと環椎」

カイロプラクティックとは、約100年前にアメリカのパーマーという人によって確立された治療法だ。パーマーがリラードという人の難聴を骨格の歪みを治すことで治療したという。
リラードは17年前、窮屈な姿勢で身をかがめた時に、何かが背中を走るような感じがして、それっきり耳が聞こえなくなったと言う。パーマーが診察すると背骨に歪みがあり、その骨の歪みを、テコを使って押し込むことによって、普通に耳が聞こえるようになった。
こういうエピソードからも分かるように骨格の歪みを治して病気を治すという治療法だ。

ある時、東京で開業しているカイロプラクターのS先生と気功の勉強会で出会った。彼は自分の患者さんにオノ・ヨーコがいる。ニューヨークから予約して治療を受けにくると教えてくれた。

赤い部分が環椎そこでどれくらい腕がいいのか早速彼の施術所に行った。彼は九州から青森まで患者がいるのだと誇らしげにカルテを見せてくれた。

彼の治療は一般のカイロとは異なり、環椎という第一頚椎だけを動かす。この治療で全身が良くなると言う。私も特別に施術をしてもらえることになった。

治療風景まず全身の筋肉をローラーベッドで柔らかくしたのちに、一般的なカイロベッドではなく、普通のベッドに寝かされる。環椎を動かすことで全身に影響が及ぶことを証明するため私は写真のような恰好をさせられた。
股関節が硬い方は足の開脚が十分には出来なくてベッドより浮いている。首を捻じると、捻じった途端に私の固かった股関節が柔らかくなったのに驚いた。

その先生は昼ご飯にお寿司を取ってくださった。私の寿司はイクラやエビなどが入った色とりどりのすし桶だったが、先生のすし桶はマグロ一色だった。先生はビールとマグロが生きがいだと聞いた。

その後10年以上してまた先生の治療を受けたくなって連絡したが、先生は病気で治療できない。そこで弟子を紹介してくれることになった。
池袋で開業している弟子の所にいくと、その人は水晶玉を首から下げて現れた。時々机の上の大きな水晶玉と首から下げた水晶をマイクのように使い連絡を取る。それはあたかも無線で話しているようだった。
治療は師匠のものとは大違いで、環椎を触ることはなかったし、まったく効果を体験できなかった。

環椎とはその後、環椎に関しては色々と研究した。環椎を分かりやすく説明するためにスイカを例に上げよう。
スイカを八百屋で売る時は、スイカが転がらないように丸い座布団を敷く。スイカを頭、座布団を環椎と考えると分かりやすい。

座布団の上で頭はどの方向にも動くわけだが、座布団とスイカの動きが悪くなり、一部癒着したりすると、環椎は脊椎の一番上の骨だからそれから下の背骨全体が歪んでくる。
もし頭と環椎が上手く動くようになれば、すべての脊椎も正常になる。環椎と頭がい骨の間には椎間板がないので、動かしやすいと言われている。環椎は頭がい骨のすぐ下にあり、顎を出しているような人は触りにくい。手で動かすのはとても難しい。

氷柱を挟む氷バサミ私はこの環椎を何かハサミのような物で挟んで動かすことは出来ないかと考えた。そうだ!氷屋さんが氷柱を挟む氷バサミがいいのではないかと思った。

そこで知り合いの寿司屋に出入りする氷屋さんから氷バサミを貸してもらい、とんがった歯の所にはゴムを当てて、従業員に被験者になってもらって環椎を動かしてみた。
挟むには結構な力がいる。安全に骨を動かすためには自分で専用のハサミを作るしかないと思い、鉄工所に頼んで大きなハサミを作ってもらった。首に当たるところにはゴム球が付けられるようにし、大きさも変えられるようにしたが、環椎を挟んで引っ張るのは結構な力仕事で、結局、上手くゆかなかった。

カイロプラクティックは日本では認められた資格ではなく、マッサージの先生などが施術をしているようだ。アメリカでカイロを学んだ先生が開業している場合もあるが、すごく上手といった噂を聞かない。
私は独自の枕を作り治療に使っているが、首を捻じったりする危険もなく、安全でよく効くのでいい方法だと思っている。

ちなみに首を捻じる方法をスラストというのだが、これが危険なのは経験の浅い治療師が首を鳴らそうと思って強くやると、骨折をおこすことがある。基本的に禁忌とされる方法だ。

  • 香杏舎で診察をお考えの方へ
  • 遠隔診療について
まずはお電話でご予約ください(東京・神戸共通ご予約電話)香杏舎銀座クリニック 03-6228-6763

患者さまお一人お一人にゆっくり向き合えるように、「完全予約制」で診察を行っております。
診察をご希望の方はお電話でご予約ください。

- 読み物 -

RSS

ご予約はこちらから

予約電話Tel:03-6228-6763

~神戸は漢方相談のみ行っています~

香杏舎銀座クリニック

(電話受付時間)
月~金曜日10:30~17:00
土 曜 日10:00~13:00

初診の方へ

ページトップへ戻る

香杏舎銀座クリニック

TEL.03-6228-6763

〒104-0031
東京都中央区京橋3丁目3-14 京橋AKビル7階

Copyright ©1999 香杏舎銀座クリニック All Rights Reserved.