漢方治療
痔核(いぼ痔)
疾患・症状
肛門の周囲には静脈叢(じょうみゃくそう)と呼ばれる静脈が、網の目のように集まった場所があります。その静脈の一部が大きくなったものが痔核です。
肛門より上にあるのが内痔核、外にあるのが外痔核といいます。痔核は静脈瘤なので、血栓ができて血流が止まると腫れて痛みが出ます。
痔核は固い便でこすれて出血を起こすこともあります。出血が多い割に痛みがないのが切れ痔との区別になります。
西洋医学での主な治療
レーザー、メス、注射などで治療します。
また市販薬として塗り薬などが売られています。
保険漢方薬として乙字湯があります。
ある程度効きますが、下剤の成分が多すぎて使いずらいものです。
香杏舎銀座クリニック
での治療
便秘で怒責(気張ること)すると静脈の圧が高まって痔核ができやすくなります。また女性の場合、妊娠して大きくなった子宮が腹部の静脈を圧迫して血液の流れが悪くなり痔になりやすくなります。
まず便を柔らかくすること、次に血流をよくすること、さらに肛門周囲の筋肉の緊張を高め、粘膜を丈夫にする必要があります。
大黄や桃仁(とうにん)で便を柔らかくし、肛門周囲の筋肉を丈夫にし、さらに血流を良くする生薬を含んだ丸剤で治します。
血栓ができた時にも漢方薬がよく効きます。
漢方治療の一番のメリットは診察の時にお尻を出さなくてすむ、ということかもしれません。
当院では診断があいまいなときは、肛門科を受診するように勧めています。
平均治療期間
3~4か月
痔が腫れて痛む時は漢方薬がよく効きます。
ただ、痔を完全に漢方で治すことはできないと思います。
疾患別症例一覧
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