漢方治療

狭心症の治療

疾患・症状

心臓の血管図心臓に血液を送っている血管(冠動脈)が狭くなるのが原因です。体を動かすと心臓に行く血液量が足りなくなり、胸を締めつけられるような痛みが起こります。

心臓を養っている血管は3本あり、お互いに独立しているため一本の血管が細くなると他の血管から血が流れてくることがないこと、また心臓は全身に血を送る大切な役目があるということで、重大な症状を引き起こしてきます。

血管が細くなる原因は、動脈硬化や血管の痙攣です。血管が完全に詰まると血管が支配している地域の組織が死んでしまって機能を失います。これを心筋梗塞と言います。

西洋医学での主な治療

薬での治療 心臓の血管を広げて心臓にいく血流をよくするために、ニトログリセリンなどの薬を飲む治療法と、心臓の仕事量を減らすβ遮断薬という薬を飲む2つの方法があります。
手 術

【心臓カテーテル治療】
冠動脈に管(カテーテル)を入れて狭くなった部位を風船で膨らませて広げ、狭くならないようにステントという金属の網を広げて血管内に留置する治療法です。
心臓にステントを入れると血液が凝固しないように毎日薬を飲まないといけなくなくなります。

【心臓バイパス手術】
血管を移植してあたらしくバイパスの血管をつなぐ治療法です。

香杏舎銀座クリニック
での治療

基本的に西洋医学で治療すべき病気ですが、西洋医学での治療が手詰まりの時や再発予防には漢方を併用するといいと思います。

漢方では冠心Ⅱ号方という薬があります。近年になって中国医学科学院で作られた薬です。

赤芍(せきしゃく)、川芎(せんきゅう)、紅花(こうか)、丹参(たんじん)、降香(こうこく)からなる薬で、大変よく効きました。しかし、丹参のいいものが入らなくなり、効きが悪くなりましたので、当院では他の血流を良くする丸薬を作り、使用しています。

漢方には 瘀血(おけつと読む※漢方治療における体質の重要性の項目を参照)という考え方があり、狭心症も瘀血(おけつ)であり、これを治す漢方薬が狭心症に良く効くからです。
この薬は心臓のみならず脳梗塞にも大変効果があります。

平均治療期間

1~2年

狭心症の症例

Y.N. 様(63歳)女性

病院に入院されていますが、少しでも歩くと狭心痛が出現します。トイレに行くにも狭心発作がおこるので、漢方薬を投与することで症状が改善しました。

下図は心臓シンチの写真です。横断面ではチクワの一部が欠けたように見える場所、縦断面でみると湯飲みの底が抜けたように見える部分が虚血部位です。西洋薬に漢方を併用することで虚血部位 に血が通うようになって、虚血部位は消失しました。

狭心症患者の心臓シンチの写真

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