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香杏舎ノート

第122回「ウンコ臭い人」

「豆腐屋のご主人が便秘で困っていると私の診察を受けに来た。」肛門科の先生はそう言って講演会を始めた。場所はホテルの講演会場。30人ばかりの漢方専門の医者と薬剤師が講演に耳を傾けている。
「おたくは豆腐屋さんだからオカラがたくさんできるでしょ。それを毎日食べなさい」と私は言ったんだ。すると数日して本人から電話がかかってきた。「オカラを食べたら出るわ出るわ、便器からあふれんばかりに便が出た。水を流しても流れないので棒を便器に突っ込んでやっと流した」という。それだけ出ても、また次の日も山のように便が出る。豆腐屋のご主人はいったいどのくらい便があるのか気になった。そこで商売用のハカリの上にビニールを敷いてウンコの重さを測ってみた。

「キタネエー」という声が会場から聞こえる。だが、気に止めることもなく先生は講演を続ける。「すると800グラムから1キログラムもある。内科診断学の本には排便量は70~80グラムが正常と書いてあるが、ちゃんと食物繊維を取ればそんなことはない。最低でも数百グラムは便が出なければいかんのだ」とその先生は言う。

レタス6~7玉を食べる

食物繊維の量が少ないと便の量も少なくなる。腸で吸収されない食物繊維はそのまま便に出る。水分を含んで便に出るから、ずいぶん多い量になる。この肛門科の先生が言いたいことは食物繊維をあまり食べない先進国の人の便の量を基準に考えると、便として必要な量を間違えてしまう。十分な便の量がでるほどに野菜を食べなさい。そうすれば便秘によいだけでなく、癌予防にもなり、コレステロールも下がるということだ。

確かに先進国の人が取る量は本当に少ない。野菜を食べているといってもレタスを皿に一盛りだ。1日必要な繊維の量をレタスだけで取ろうとすると、大きさにもよるが6~7玉が必要だ。オカラだと小鉢一杯で十分。大豆をしぼって食物繊維だけになったオカラは食べるには効率がいい。

食物繊維がなぜ体にいいのか。腸をヘドロがついた下水道と考えるとわかりやすい。ヘドロがたまれば体調不良にもなるし、大腸癌もおこりやすくなり。このヘドロを取るには食物繊維が最適。水を含んだタワシのように腸の表面をこすってきれいにしてくれる。

ウンコ臭い人が必ずいる

肛門科の先生の話を続けよう。「人権問題になるからあまり大きな声では言えないのだが、どの職場にも必ずウンコ臭い人が一人はいる。近くに行くとウンコの匂いがする。みんな知っているんだが、誰もそのことを言わない。」
会場がざわつく。そこかしこで自分の匂いをかぐ人が続出する。
「オナラでもクサいのと、クサくないのがある。便秘が続いたり、食物繊維の量が少ないと腸の中で便が腐る。すると臭いオナラが出るようになる。その臭いが体臭になるんだ。」

肛門科の先生の話を詳しく説明しよう。腐敗臭の強いオナラをする人がいる。オナラをしなければ臭いは体につかない。だが、人知れずオナラをしているとその臭いが衣服について臭うようになる。さらに便の腐敗がひどくなると毛穴からも沸き上がるように臭ってくる。

オナラは吐く息の中にも出る。腸でできたメタンガスは血液に吸収され、肺まで行って排泄される。腸での異常発酵が進めば大量のメタンガスが血液に吸収されて全身を回るようになる。すると呼気からも毛穴からも臭うことになる。

整体師はその臭いを知っている

身近に人と接することの少ない一般の人はオナラ臭の人がいることを知らないだろう。だがマッサージ師や整体師など、人と接する機会のある人はよく知っている。治療中に臭いがひどくなることがある。治療によって腸の動きがよくなり、腐敗物質がどんどん血液に吸収されはじめると急に体臭がきつくなるのだ。

ある整体師は私に次のようにいった。「治療院を開設するとき保健所の許可がいる。その時、換気がよくできる部屋という条件が入っていた。どうして換気なのかわからなかったが、自分で治療してはじめてわかった。とても臭くて困ることがある」と言う。 そんなときは患者さんが帰った後、窓を明け放たないと次の患者さんを部屋に入ってもらえないのだそうだ。

私の経験

5年間ほどメキシコにいた人が来院した。肉食ばかりして体をほとんど動かしていなかったせいか聴診器を胸に当てようと体に近づいただけで臭ってきた。繊維質を沢山食べ、運動して汗から老廃物を体の外に出していくことで体臭がなくなった。だが完全に体臭が無くなるまで1年以上かかった。こんな体験を通して肛門科の先生の言葉が本当だったと分かった。

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