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山本巌先生の漢方理念

第5回 弟子たちとの意見の相違と丸薬による研究

私が開業で忙しくて山本先生の見学に行けなくなってからしばらくして、先生は見学者を受けいれなくなったと聞いた。
理由は私には分からないが、先生の知識ばかりを持っていく人たちに嫌気がさしたのではないかと思う。だが、第3医学の講師は続けていた。そして2001年に亡くなられた。

亡くなられたと聞いて私を含め弟子たちは、もはや教えてくれる人はいないという空虚な気持ちになり、どこかに山本先生の知られていない記述はないか必死に探す人たちもいた。

先生亡き後、第3医学の理事会では今後とも山本先生の考え方を広げていくという意見で一致したが、私は内部に理事だけの勉強会を作り、本来、山本先生が求めていた新しい処方を作るべきだと主張した。それが本来の会の趣旨だからだ。

しかし、福冨先生は強硬に反対した。「そんなことよりも山本漢方を広げるべきだ。まだまだ山本先生の考え方を知らない人があまりに多いのだ。」と。
福冨先生は坂東先生と一緒に山本先生の本を書き、九州で山本塾を開いて熱心な孫弟子を育てあげた。

私は何年たっても変わらない第3医学の講義内容に嫌気がさして出席しなくなった。

丸薬の研究

私は自分なりの生薬研究を山本先生がご存命の時から始めていた。それは丸薬を使っての研究だった。
エキス漢方は一大ブームになっていたから、そのうち漢方医でなくともエキス漢方薬はどんな先生も普通に使う薬になると考えた。将来、漢方の専門家なら、煎じ薬を駆使して難病を治せる薬を作れるような医者になりたいと思ったのだ。

丸薬を選んだのには理由がある。
山本先生ほどの腕の人なら飲みにくい煎じ薬でも飲んでくれるが、私のような未熟者が出す煎じ薬はなかなか飲んでくれないだろうから、せめて丸薬にすれば飲んでくれると思ったからだ。

その判断は正しかった。丸薬はエキス漢方以上に飲みやすく、何年も保存が効く。だから多くの患者さんが飲んでくれた。
私は山本先生から習った独活寄生湯や調栄活絡湯、分消湯などといった保険にない処方を丸薬として作っていった。

実際に丸薬を使っていくうちに面白いことに気がついた。丸薬ならば単味の生薬を丸薬にして患者さんに飲んでもらうことができる。つまり生薬一つ一つの薬効を深く知ることができるようになった。

そんなことを10年も15年も続けて数百種類の丸薬を作っているうちに生薬について深い知識を得ることができた。山本先生のところで十分に学べなかった生薬の薬効をとても詳しく分かるようになったのだ。

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