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民間治療見聞録

第6話「灸による治療」

大阪の道修町に灸治療で有名な先生がいて内臓疾患も治せるという噂を聞いた。そこで知人を通じて見学の許可をもらい出かけていった。この先生のお灸は独特だった。腰の2ヶ所に灸をすえるだけ。どんな病気も腰の2ヶ所しかお灸をすえない。

そのお灸も独特だった。
腰に一辺が2センチほどの絆創膏を貼る。絆創膏の上にはアルミの小さなお皿がついていてそこにモグサを載せて火をつける。そして火が消えるとまた火をつけるという感じで、何壮(回数を壮という)も灸をすえていく。鍼灸院は混んでいて若い男女の弟子が先生と一緒に灸をすえていた。一般的な灸は体にある365のツボのうちから疾患に応じてツボを選んで灸をすえる。なぜ2ヶ所で効果がるのか、この灸のしかたにどんな経験則があるのか興味をもった。
「鍼灸について良い本はないのですか?」と私は婉曲的に質問した。すると「君ね!自分が30年も苦労して開発したものを、たとえ1冊5万円でも本にすると思いますか?」と言われた。そこで働いていた若い男女はその先生の息子と娘だった。

お灸ここで使われているアルミの皿のついた絆創膏は販売もしていたので、買って帰って詳しく調べてみた。するとアルミの皿の下に何か白い固形物がシートに挟まれている。熱を加えると溶けるのでロウだとわかった。
大学の研究室にサーミスタ(電線のような温度計)を借りにいって自分の指に挟み、その上にこのアルミの皿のついた絆創膏を貼り、自分でお灸をすえながら温度変化をみた。するとロウがあるおかげで皮膚温がゆっくり上がっていくことが分かった。

捨て灸

それにしても固定した2か所にすえるのは珍しい。灸をすえる場所がばれてしまうからだ。捨て灸という言葉がある。お灸をするとツボの場所が瘢痕になって分かってしまうので、わざと効果のない所にお灸をすえて本当の場所が分からないようにすることを捨て灸という。

さてこの腰のツボだが、この鍼灸師は初めから腰にすえていたのではないらしい。試行錯誤の結果そこに行きついた。腰の2か所のポイントはオステオパシーのような他の治療でも重要視されているところで、どうしてそこにすえるのかは、後年、理解できるようになった。
さて、私のクリニックでは、お灸は皮膚に瘢痕がのこらないように直接モグサをすえない。千年灸のような厚紙を通じて熱が伝わるお灸を何壮にもすえていく方法をとる。弱い灸を何壮もすえることで皮膚にダメージがいかないようにすることができるからだ。

至陰(しいん)の灸

至陰の灸ある日、スペイン人の妊婦さんがやってきて、逆子なので東洋医学で治して欲しいという。
妊娠中の逆子を治すツボとして至陰という足の小指の外側にあるツボが知られている。そこで至陰に灸をしてみたら胎児の活動が急に活発になった。だが私のクリニックは入院設備をもっていないので、それ以上灸を続けることができなかった。

その後、知り合いの薬剤師の先生も逆子だというので、至陰に灸をすえ、三陰交(足の内踝の三横指上のツボ)に鍼を打ったりしたが、これも胎児の運動は活発になるものの逆子を治すまでには至らなかった。
至陰のツボで逆子を治している産婦人科医をテレビでみたことがあるが、手間がかかるのか分からないが、最近は話題を聞かなくなってしまった。

テレビで、すり鉢を頭にかぶり、その上に灸をすると健康になるというのをやっていた。試しにやってみたらクリニックが煙だらけになった。枇杷の葉の上にモグサを置いたり、灸頭鍼といって刺した鍼の上にモグサをつけて鍼を温める方法を試したこともある。
長い間お灸をしてきてわかった灸の長所と短所についてまとめてみよう。

【 長 所 】
鍼やマッサージと同じような治療効果が得られる。とくにマッサージが嫌という人に使いやすい。
【 短 所 】
灸をすえる場所は広く裸にしないと衣服がこげる可能性がある。
そして何壮もすえるととても時間がかかる。

最大の問題点は肌に跡の残らない灸をしていても灸と聞くだけで拒絶反応を示す人が多いことだろう。

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