東京銀座で、漢方・整体・鍼灸治療なら【香杏舎銀座クリニック】で!独自の漢方丸薬で治療を行っています

香杏舎銀座クリニック:ご予約Tel.03-6228-6763

香杏舎ノート

第331回「医者が失業する時代」

東大医学部を出て医師国家試験に合格すると、医者になる以外に方法はない。医学部は職業訓練校のような存在で、他の学部、たとえば経済学部や商学部、ましてや法学部を出ても必ず弁護士になるわけではない。最近は医者になっても医者の仕事はせずに医学部を受験したい子供を教える塾の先生になる人もいる。しかし、それとて医者としての身分を売りにしているのだ

医師会が認めているように、もう10年もすれば医者は失業する。理由は明白だ。以前から都道府県あたり最低一校の医学部を設立してきた。東京や大阪などは多くの医学部があり、年間8,000人を超える医者が誕生している。

2025年問題

2025年問題を知っているだろうか。2025年になると団塊の世代がすべて後期高齢者になり医療というよりは介護が必要な時代になる。

医者が医療介護施設に勤めても医者は管理者ではなく、介護施設長がそこの責任者となる。つまり医者は安い給与で介護士に近い仕事をさせられることになる。

最近、病院の倒産が増えている

30から40年前に建てられた病院は建て替えることが難しい。建築費が高騰しているのだ。また高度な機械を買う費用さえ捻出できないでいる。簡単に言うと医療の儲けで病院の建て替えができないのだ。

大学病院でさえ建て替えができない時代になった。特に150床未満の病院はスタッフが多く必要なので、救急外来を止めて内科医院にしたりしているところが増えてきた。

医者は金持ちだから働いても当たり前

何故、医者は若くして金持ちなのだろうか。それは国民皆保険でベテランの医者も新米の医者も同じ給料だからだ。だから若くして金持ちになれる。高い車を買い、高級マンションに住むことが出来る。

それと引き換えに医者は年960時間の時間外労働時間を強いられ、勤務時間をオーバーすることも容認されている。一般人の気持ちの中には医者は金持ちだから働いても当たり前だという感情がある。

大学も高校もすべて定員割れ

日本の労働人口は激減している。65歳以上が3割を占めるまでになった。子供の数が減り、学習塾も中学、高校、大学さえ定員割れを起こしている。

医療業界もそういった業界の1つだと考えると分かりやすい。

私のクリニックの癌の治療費は1日1500円もする

私のクリニックの癌治療の費用は1日1500円する。高いと思う。しかし、丸薬を作るスペースを借り、丸薬機を買い、丸薬を作るスタッフや診療に携わるスタッフも必要だからだ。

もし保険診療で3割負担なら1日450円、1割負担なら150円。保険で考えると、とても安いのに驚く。

高額医療費

厚生労働省は医療費の高騰を抑えるため所得の多い人の負担金を少しばかり引き上げる方針を打ち出した。しかし、それは不平等になると大反対がおこり、計画を中止せざる負えなくなった。

しかし、医療財政は大変な赤字なので、日本中どこでも同じ金額、しかも安い費用で医療が受けられることは不可能になった。

医者の公務員化

世界中で医者の公務員化が進んでいる。イギリスでは医者はすべて公務員だ。公務員にするとコロナが流行った時などの緊急事態には、人の足らない病院にスタッフを送って診療を継続することが出来た。こんなことから世界中で医者の公務員化が進んでいる。

しかし患者にとっていいことばかりではない。風邪で診察を受けても薬などくれない。【家で寝ていなさい】と言われるだけだ。

イギリスの医者は、公務員でも土日には働きたくない。そこでポーランドの医者が土日当直をするためにイギリスに行く。EU医師免許はEU圏内ではどこでも有効だから、賃金の安いポーランドの医者が出かけていく。

ルーマニアに留学した日本人がEU医師免許を取得して日本で医師になる

英語で講義があり、医師になる費用が安いルーマニアといった国に留学してEU医師免許を取ってから日本に帰って医師国家試験を受けて開業するといった事例が多くみられるようになった。

日本から海外の大学に入学し、英語の勉強をして海外の医学部学を卒業後、さらに日本の国家試験を受けるので、とても時間がかかる。

ルーマニアの医学部は日本と同じ6年制、英語の勉強に最低1-2年かかる。さらに日本で医師国家試験を受けて合格しても2年間の前期研修があるからトータルで10年はかかる。

そうなると最低30歳くらいになるから、重症の患者を診るという経験を積まないで多くの人はすぐに開業する。
つまり病院務めを経験しないので、熟練した医者にはなれないのだ。

医者の未来は思うほど明るくはない。よほど腕のある自費診療の医者でしか生き残れないのだろうと思う。

香杏舎ノート の記事一覧へ

  • 香杏舎で診察をお考えの方へ
  • 遠隔診療について
まずはお電話でご予約ください(東京・神戸共通ご予約電話)香杏舎銀座クリニック 03-6228-6763

患者さまお一人お一人にゆっくり向き合えるように、「完全予約制」で診察を行っております。
診察をご希望の方はお電話でご予約ください。

- 読み物 -

RSS

ご予約はこちらから

予約電話Tel:03-6228-6763

~神戸は漢方相談のみ行っています~

香杏舎銀座クリニック

(電話受付時間)
月~金曜日10:30~17:00
土 曜 日10:00~13:00

初診の方へ

ページトップへ戻る

香杏舎銀座クリニック

TEL.03-6228-6763

〒104-0031
東京都中央区京橋3丁目3-14 京橋AKビル7階

Copyright ©1999 香杏舎銀座クリニック All Rights Reserved.