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香杏舎ノート

第336回「冠心Ⅱ号方について」

冠心Ⅱ号方(かんしんにごうほう)は1980年代に作られた新しい処方だ。
丹参(タンジン)、赤芍(セキシャク)、川芎(センキュウ)、紅花(コウカ)、降香(コウコウ)からなる。北京の中国医学科学院が実際に患者さんに生薬を投与してこの薬が一番効くと考えて作った処方だ。

赤芍薬と白芍薬

赤芍とは芍薬の根で、芍薬の根そのものを乾燥させたものだ。見たことがない人が多いはずだ。何故なら、日本で流通しているのは、この芍薬の根の表面の皮を削り取った白(ハク、もしはビャク)芍薬しか売られていないからだ。

赤芍は血流を良くする作用が知られているが、日本では売られていない。恐らく中国でも売っていないのではないか。無論、芍薬にも血管を弛緩させる作用があるが、赤芍薬に比べてはるかに弱い。私の研究では主薬は丹参で、血管を拡張して狭心症を治す。通常1日6~8gで十分だ。

日本ではいくつかの会社が冠心Ⅱ号方を変形した狭心症用の薬を発売している。
考えてみると、製薬会社が勝手に処方を変えることは許されないことだ。何故なら製薬会社は自分の加減した薬が効くかどうか、中国医学科学院が行ったような実際の臨床データを取っていないからだ。ひょっとして効かない、もしくは加えた木香や香附子が効き目を邪魔する作用もあるかも知れない。

冠心Ⅱ号方 丹参川芎紅花赤芍降香
ある会社の処方 丹参川芎紅花芍薬木香香附子

漢方処方は特許が取れるものではないから、冠心Ⅱ号方を真似て作ってもなんの問題もないが、何故、日本のメーカーは、独自の変な処方を作るのか、私には理解できない。
日本人は中華料理を日本風にアレンジしたり、カレーをカレーパンのように変形させたりするのが大好きだ。食べ物は好き嫌いで決まるだけだが、薬は命にかかわることもあるので、慎重に行動して欲しい。

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