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香杏舎ノート

第346回「総合臨床医と下船病」

以前テレビである大学の総合臨床内科の名誉教授が出ていた。日本で初めて総合臨床科を作った人物らしい。白衣の袖口にGeneral internal medicineという刺繡がしてある。

一人の患者さんの診察に5~6時間もかけるという。何か特別な診断機械があるわけではない。問診だけで診断をする。問診をした後に名誉教授と若手の医者が5-6人集まって討論をする。「夫婦仲が悪かったか」など様々な議論から結論を導いていく。結果はアテトーゼ(不随運動)など治らない病気だとの結論になることもある。

残念ながらビデオで撮影してないので、聞き逃があるかもしれないことを断っておく。

フロイトの催眠療法

言葉での治療と聞くとフロイトの催眠療法を思い浮かべる人もいるに違いない。しかし、フロイトの催眠治療は多人数でディスカッションする類のものではない。

ちなみに催眠療法を受けるとウツ病の薬より効果が高いが、人が費やす時間が膨大になる。

0リングテスト

Oリングテスト

ある人は大村恵昭博士が発見したOリングテストを思い浮かべたかもしれない。これは病気の診断に使われる方法だ。

右手の人差し指と親指で輪を作る。もし体に害のある物を左手に持たせると、右手の輪を作っている筋力が弱まるという。この方法で診断していったら膵臓に癌があると分かった。だがCTをとってもそれらしい影はない。そこでOリングテストはインチキだということになった。
ところが半年ほどして、その人は膵臓癌を発症した。

Oリングテストは、波動によって筋肉が影響を受けることを利用した診断技術だが、もともとは占い師の技術を応用したものだ。

占い師の商売は難しい

占いの商売は難しい。まず初めに患者さんに予知能力があることを示さなければならない。兄弟が何人だとか、先祖がどうだとか占いに来る人に言い当てて、信用させなければならないからだ。親指を左右に動かし、指が止まった所が答えとなる。

「あなたは3人兄弟の真ん中で、お祖父さんは亡くなっている。」などという。当たる確率は高くなくてもいいが、まったく見当はずれでも困る。そんな時、占い師は頭で考えると間違いをおこすので、0リングに似た方法を使う。

親指を左右に動かし、指が止まった所が答えとなる。机の下に左手をやり、客の顔を見ながら人差し指から中指、薬指に順番に兄弟一人、二人、三人と仮定して親指と人差し指をこすり合わせて自然に親指が止まったところを客に言ってみる。そうすると頭で考えるより良く当たる。

人の周りには気というか波動が出ていて、それに自然と体が反応する結果を選ぶという方法だ。3割当たれば占い師として十分食べていけるというから精度を上げていく訓練をすればいい。
大村先生はそんなところから知識を得たらしい。

医学は社会科学の一部であり、純粋な科学ではない

ブードゥー教

ブードゥー教というのをご存じだろうか。カリブ海のハイチを中心に信仰されている民間宗教で、西アフリカの宗教が植民地時代に伝わり、キリスト教などと融合して生まれた。

呪術師が、死んだ人間をゾンビとして蘇らせ、操ると信じられている。ゾンビに狙われた人はすぐに死んでしまうという。

医学は純粋な科学ではなく、社会科学の一分野だ

1960年代、どんな物質に抗がん作用があるかしらみつぶしに調べていくテストが行われた。しかし、その方法論が科学的な判断で行われたとは思われない。

一見デカルト以来の論理的方法に見えてもそれは思い込みに過ぎない。考えてみると、総合臨床医という資格も言葉だけで人を操るブードゥー教の教祖のような資格なのかもしれない。

下船病

ある時、下船病の60歳代の女性が診察にきた。下船病とは船に乗っていると船酔いしないのだが、船を降りると体の動揺が止まらない。

私は治療を諦めた。治した経験がないし、それに近い病気の治療経験も当時はなかったからだ。自費診療だと費用を患者さんに払ってもらって何週間もお薬を出すわけにはいかない。

今は試してみたい方法はあるが、当時は思いつかなかった。いずれにせよ類似の経験がない病気は治療できないのだ。

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