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香杏舎ノート

第237回「かかりつけ医のワクチン接種」

今年の2月頃だったと思う。保健所からワクチン接種の案内が来た。
しかし私は申し込まなかった。その頃、ワクチンは医療関係者にも大変貴重なもので、私のように感染症を診ていない医者は対象外と判断したからだ。貴重なワクチンは最前線でコロナと戦っている医師や看護師が打つべきものだ。

私は漢方を専門にしている開業医だからインフルエンザの患者さんさえ来たことがない。私のところの患者さんは西洋医学で治りにくい人か、病名のつかない人ばかりで感染症とは無縁のクリニックだ。

ワクチン接種それから何ヶ月かして年齢によるワクチン接種の案内がきた。
近所のいくつかのクリニックに聞いてみたが、開業医は自分のお得意様の患者を優先して打つようで、空きがなかった。

それから数ヶ月後、集団接種会場でワクチンを打つことができた。
会場に行って驚いたのはその手際の良さだ。スタッフが手際よく集団をさばいていく。無料バスも出ていてとても感心した。地方の自治体はここまでスムーズにシステムを作れるのかと思った。

かかりつけ医はいるのか?

政府は患者の病歴を詳しく知る、かかりつけ医がワクチンを打つのがいいと当初は判断したようだ。だが、かかりつけ医と呼べるほど医者にかかっている人はあまりいないように思える。

近所のクリニックでインフルエンザのワクチンを打ってもらったことはあっても定期的に通っている人は意外に少ない。だからかかりつけ医と言われて当惑した人も多かったに違いない。

開業医は1日に何人のワクチンを打てるのだろう。
免許証で本人を確認し、問診をしてからワクチンを注射器に詰め、接種後に15分待機してもらう必要がある。一人25分くらいはかかるのではないか。ワクチンは小分けできないし、保存が難しい。かかりつけ医といえども誰にアナフィラキシーが起こるかどうか分からない。

日本には10万ほどのクリニックがあるが、クリニック主体で早急にワクチンを打っていくのは困難だ。生真面目な一部の開業医は必死でワクチンを打ってはいるが、スピード勝負のワクチン接種にはそれほど役に立たない。私のような役に立たない開業医もいるので申し訳ないが、そもそも開業医の形態はパンデミックの感染症に対応していない。やはり集団接種会場でワクチンを効率よく打つことが基本だ。

ワクチンを打つのは難しくない。肩の下の方には橈骨神経が通っているので、なるべく上の方に針を刺し、手の痺れがないかを確認してから注射すれば良い。イギリスのように素人に教えて打たせることもできるが、開業医の先生に集団接種会場で働いてもらった方がはるかに多くの人にワクチンを打つことができるし、看護師や歯科医の先生にも協力して貰えばいい。

何より、子育てなどの事情で看護資格を持ちながら看護師として働いていない人が70万人もいるのだから、この人たちに参加して貰えば早く打ち終わることができる。

政府のコロナ対策

当初、かかりつけ医を利用してワクチン接種をしようと思いついた政策を担当している役人は、実際の現場を知らないようだ。

彼らのコロナに対する政策は400億円も出してガーゼのマスクを配り、国民一人に10万円、合計12兆円を配ってみたり、浮世離れしている。政策を決める時に現実的なアドバイスをする人がいないのだろうか?

イギリスのかかりつけ医

イギリスでは地域の人口ごとにかかりつけ医がいる。
患者さんはまずはこの医者にかかってからでないと専門医にかかれない。皮膚科や眼科などもまずはプライマリーケアを担当する地域の医者の紹介が必要だ。直接病院に行くことはできない。これが本来のかかりつけ医の姿だ。

かかりつけ医は一定の人口をカバーして地域ごとに分かれているので、医者はその地域に住む住人の病気を把握している。

イギリスの病院は国立だから医者が足りない地域に医者を送ることもできるし、入院が必要な患者を他の地域の病院に送ることもできる。だから医療崩壊が起こらない。

日本では私立病院が多く、国立のように自由に人を動かすことはできない。そういう状態だからこそ、できるだけ早くワクチンを打ってコロナにかかっても重症化しない対策しかない。

日本権力構造の謎

日本の政治学を学ぶ人の必読の書として、カレル・ヴァン・ウォルフレンが書いた日本権力構造の謎という本がある。日本では誰が政策を立てる権力を持ち、その責任が誰にあるのかがいつも明確ではないと書いている。

確かに今回のような非常事態が起こった時、誰が責任を取るのかいつも曖昧だ。
コロナの緊急事態宣言は知事が責任を持って宣言すべきだが、知事にはその権限がなく、政府が宣言を出す。だが、その根拠は曖昧で、医者のアドバイスを聞いて判断しているわけでもない。感染が広がったのは知事の責任なのか政府の責任なのかコロナ分科会の医者の責任なのか明確ではない。そういう中で誰も責任を取ることなく過ぎていく。

イギリスの首相 ボリス・ジョンソン

イギリスの首相
ボリス・ジョンソン
出典:ウィキペディア

日本政府は右往左往するばかりなのに、賢い庶民にいつも助けられている。海外ではコロナに対して何度もロックダウンをして感染を防ごうとする国もあれば、感染させて自然免疫を持たそうとした国もあった。

イギリスは、医療崩壊さえ起こらず死者が少なければそれで良いと、反対を押し切ってジョンソン首相が決断した。権力を持つ首相が決断するのだから、責任は明確に首相にある。そういった責任の所在は日本では見えてこない。

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