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夢の中の老人

第48話「コロナワクチンから感じた日本の貧困」

「俺の友人が医者をしている。そいつが、コロナワクチンを作れないほど日本は貧乏になったと、俺のところに来て散々嘆いて帰った。
俺は医者の世界のことは分からないし、そいつの話のすべての裏まではとれていないが、面白いので君にも聞いてもらおうと思う」そういっていつもの老人が私の夢の中に現れた。

医者の話

「患者さんがコロナのワクチンの2度目を打ったら手が上がらないといってやってきた。
肩関節周囲炎と同じ症状で、手が上がらない。接種部位の少し下に硬結があるが、発赤はそれほどでもない。予防接種後は注射部位が腫れているのを見たことがあるが、こんな腫れ方は初めてだった。
炎症を抑える薬を投与し、肩関節周囲炎を治す施術をすると、すぐに手が上がるようになった。これは副反応というほどのものではないが、それにしてもワクチンの効果はすごい。インフルエンザのワクチンが6割しか効かないのに 95% ほどの効果があると言う。
それにしても日本はどうしてワクチンを作れないのだろう。

ワクチン接種イギリスはアストラジェネカが、アメリカはドイツのベンチャーと共同でファイザーがワクチンを作った。ロシアも中国もワクチンを作ったが、日本は従来の方法で時間をかけてはできるのだが、新しい方法、つまりmRNA、DNAなどを使った方法ではできない。何故なのだろう?

研究者の貧困

大学の研究室を覗いてみるとその貧困度に驚く。
研究者は研究費が足らないので、研究用の備品を自分の給料で買っている人が多い。長引くデフレの影響で国からの研究費は削られてきた。少ない研究費を有効に使うために政府による科学研究費の重点配分が行われている。芽の出そうな研究に研究費を多く配分するというのは、一見合理的に思えるが、本当にユニークな研究は時間をかけて育てないと出てこない。あまりに重点配分をすると、ユニークな研究はなくなる。

そんな事情から日本では、ファイザーと共同開発したドイツのmRNAを使うベンチャーなど、冒険的な研究はなくなり、製薬会社も目先の確実に儲かりそうな研究しかしていない。iPS細胞の山中教授でさえ資金集めに苦労しているらしい。

昨年の今頃、日本はPCR検査用の試薬を作れなくて検査ができなかった。そこで政府は 37.5度以上の発熱が3日以上続く状態であれば検査を行うという妙な基準を作った。ようやく今頃になって自由にPCR検査ができる体制が整った。
2009年の新型インフルが流行しなかったことをいいことに、試薬の備蓄も生産体制も作っていなかったからだ。

それだけではない。
感染予防の最前線の保健所を減らし、赤字の大きい公立病院を統廃合してきた。公立病院で働く医者は残業しても残業代もなく、疲労死するほど働かされているが、医者には働き方改革の残業規制を2024年までしない。

つまり、金のかかる医療改革はしないと国は決めた。
看護師も不足している。看護師の仕事をしていない看護師は70万人もいる。この人たちの多くは子育てと仕事を両立できなかったから、仕事を辞めざるをえなかった。当直しても子供を預かってくれる保育所を政府が作らなかったのが原因だ。そんな状態の中で医療危機だと騒いでも急には改善できない。

金が無いのは最先端の研究だけでは無い

モデルナには米軍の金が入っていて、日頃から感染症に対応してmRNAワクチンをすぐに作れる体制が整っていた。
簡単に言うと非常事態に備える体制を維持するためには、金銭の余裕がいると言うことだ。

貧しい日本は非常事態に備えるための余裕をすべて削ってしまった。長引くデフレの中で給料も国のGDPも20年以上、上がらない状況では仕方がないのかもしれない。寂しいことに日常品のマスク、アルコール、手袋、防護服さえ海外に頼るようになった。単価の安い品物は日本人の高い給与では作れないから、人件費の安い発展途上国に作らせてきた。

開業医の医療

コロナのような人の生き死にがかかった非常事態から見ると、開業医の医療は滑稽に見える。クリニックで電気を当ててもらったり、首を牽引したり、湿布を貼ってもらうのが医療なのだろうか?

医師会の会長がテレビに出て医療崩壊を訴えているが、医師会に入っている医者は50%ほどで、そのほとんどは開業医だ。コロナと戦っている勤務医は入っていない。

医師会は学術団体にすぎず、政府に圧力をかけることはできても医者に対する指揮権を持っているわけではない。
イギリスでは病院の医者はすべて国家公務員なので、必要な場所に医者を配置することも、別の病院に患者を移送することもできるから医療崩壊が起こらない。
合理的な指揮系統があれば非常時に対応できるのに日本にはそれもない。

ワクチンの値段は毎年1兆円

日本がワクチンを作れないでいると、毎年1兆円のワクチンを海外から買うことになるという。日本でワクチンができると、それを使えば海外から買うことはないと言う人もいるかもしれない。
しかし、日本人は国産のワクチンを使わないだろう。何千万人にも使われて安全性の高い海外のワクチンを望むのだろうと思う。

世界は今、自由貿易だから一強がすべてを持っていく。昔の日本のように海外のワクチンに高い関税をかけて、その間に日本の産業を育てる、つまり日本製ワクチンを作ることは不可能だ。

日本は50兆円ほどの税収しかないのに赤字国債を出して100兆円ほどの金を使ってきた。
昨年はコロナ対策もあり、収入の3倍の150兆円を使った。借金の総額は1200兆円もあり、金がないから研究投資ができずにワクチンだけでなく、半導体、ネット技術など世界に売っていける最新の技術開発もできないでいる。コロナが猛威を振るった後に残るのは、巨大な赤字国債だ。今でも先進国の2倍もある借金がさらに膨れ上がり、貧困度は凄まじいものになるに違いない。

日本人には日本が世界第三位の経済大国で、本気にさえなれば、ワクチンなどすぐに作れるとの思いがあるが、誰かが冒険をして道を切り開いた後追いはできても、結果の分からないことに金をかける余裕はどこの企業にもない」

私は夢の中の老人の話を聞いて、自分だけはみんなと一緒に貧乏になっていくのだけは避けたい、国はダメでも自分個人ならなんらかの方法があるはずだと思った。

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