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臨床日記

【 漢方・整体施術 治療症例 】
85.皮膚潰瘍の治し方

3年ほど前から原因不明の血管炎がおこった。2つの大学病院で診断を受けたが原因が分からず何も治療も受けずにきた。足に潰瘍ができて痛くて眠れないという。治療は石鹸できれいに傷口を洗うだけだ。潰瘍はここ2年間ひろがるばかりだった。

私は様々な血管炎を治してきた。基本は駆瘀血剤に炎症を抑える地黄や石膏といった組み合わせだ。この血管炎は特殊で今まで見てきた血管の炎症がなく、皮膚全体が発赤している。そこで芎帰調血飲第一加減に地黄を加え、さらに石膏も加えて炎症を抑えようと考えた。

潰瘍に関しては桔梗、枳実、金銀花、辛夷などの抗生物質になる薬を加えた。それと伯州散の粉末を傷口に振り撒くことにした。傷口の黒いものは伯州散だ。

さらに数か月後の写真。
傷はほぼ治りかけている。

2週間前に比べて傷口の周りから肉芽が盛り上がってきて傷口が小さくなっているのが分かる。
足全体の赤味が引いてきているから血管炎もましになっている。痛みもましになり、眠れるようになった。

ただ患者さんは薬を飲むのが苦手なのかスケジュールどおりに飲んでいただけないので困っている。

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静脈瘤上に出来た潰瘍の治療

以前、静脈瘤の上に出来た潰瘍を治したことがある。
患者さんは中華料理のコックで、もう何十年も立ちっぱなしの仕事をしているから男性にしては珍しく静脈瘤が向う脛のあたりに出来た。

ある時、向う脛に怪我をして潰瘍ができて半年しても治らないと受診した。静脈瘤ができると血液が流れにくいので傷が治りにくくなる。そこで傷口の周りを鍼で刺して出血させて血のめぐりをよくした。刺絡(しらく)という治療法だ。その後、紫雲膏に伯州散を混ぜたものを塗り込むことで、2週間で治った。

紫雲膏(紫根、当帰、ごま油、豚脂、蜜蝋):
紫根は衣服につくと洗濯しても取れないので注意が必要。豚脂や蜜蝋が入っているので伸びにくい。

伯州散(ツガニ、反鼻(マムシ)、モグラもしくは鹿角の黒焼き)

治療としては飲み薬の駆瘀血剤で治療する方法もあるが、局所の病気なので刺絡が一番効果があると考えた。皮膚の状態を見ると静脈瘤に伴う色素沈着が良くなっているのが分かる。やはり新鮮な血液が循環しないと傷は治らない。

写真は刺絡をしている一例。

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