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臨床日記

【 漢方・整体施術 治療症例 】
74.伯州散(はくしゅうさん)と【黒焼きの研究】

伯州散については今まで3回ほどブログに書いてきたが、漢方専門医の先生から質問が来たので、詳しく説明してみよう。

出典:「黒焼きの研究」

出典:「黒焼きの研究」
小泉栄次郎著
1987年復刻版(谷口書店)

伯州散は津蟹(ツガニ)と反鼻(マムシ)と鹿角(鹿の角)の黒焼きだ。黒焼きといっても灰にするのではなく、空気を遮断して炭にすることをいう。鹿角の代わりにモグラを使うこともある。

伯州散は昔から外科倒しと言われ、あまりに傷を治す力が強いので、金瘡医(きんそうい。刀傷を治す専門の医者)が失業するというほどよく効く薬だ。

今まで様々な黒焼きが作られてきた。漢方薬専門の薬局でサルの頭を見かけたことがあるが、人の頭蓋骨や植物も使われたようだ。(写真はサルの頭)

黒焼きについては小泉栄次郎先生が大正10年に出版した「黒焼きの研究」が唯一のもので、1987年に谷口書店より復刻版が出版されたが、今は絶版となっている。

伯州散は仕入れが難しい

私は十キロ以上も伯州散を使ってきた。使い始めは褥瘡(じょくそう。床ずれ)の治療だった。紫雲膏に伯州散を混ぜて傷口に塗ると不思議なほどよく効く。肉芽がどんどん盛り上がって傷が治る。

ある時、仕入れた伯州散が急に効かなくなったことがあった。伯州散は炭だからどんなものが入っているか確かめようがない。よほど信用のある問屋からでないと仕入れられない。昔は姿焼きのような黒焼きが売られていたのは騙されないためだ。

乏精子症に使う

褥瘡が治る理由は何なのか?肉芽が急速に盛り上がるのは細胞分裂を盛んにさせるためなのか。それとも異物反応でマクロファージなどが活性化して傷口の膿などを早く処理してくれるのか。何も分かっていない。

ある時、精子が少なくて子供に恵まれない男性が受診した。伯州散が細胞分裂を盛んにするならと、2か月ほど投与したら精子の数がかなり増えた。

伯州丸先輩の漢方医は伯州散でなくとも医薬品にある薬用炭(木材を原料にしている。腸管内の不純物の吸着に使う。)を使えないかと使ってみたが、伯州散の半分の効果しかなかったという。

伯州散は外用で使われることが多いが、飲んでも効く。紫雲膏は当帰と紫根と豚脂が主役だから、紫根と伯州散を飲んでも効果がある。もし細胞分裂を盛んにするなら癌患者の癌を促進するのではないかと心配する人もいる。

もう何十年か前、国立がんセンターが魚の焦げた(炭)のを食べると癌ができやすくなると発表したことがあった。確かに焦げたたんぱく質には発がん作用のある物質が含まれるが、毎日1トン以上の焼き魚を100年間食べ続ける量でないと発がんしないと言われている。

伯州散の標準投与量は1匁(3.75g)だから伯州散の摂取で発がんすることはないと私は考えている。

伯州散の販売が無くなる

10年ほど前だろうか。
伯州散の販売が手に入らなくなった。色々調べると売れなくなったから生産者が撤退したらしい。動物を炭にするのは大変な作業で臭いもすごいらしい。まだ少量生産しているところがあるからまた丸薬にして使ってみようと思うが、とても高価だから症例を選んで使う必要がある。

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