第67話「個人での熊対策」
全国で熊による人的被害が今年4月から10月までに196人に上り、過去の同じ時期としては最悪になっている。政府は狩猟免許を持つ人の高齢化やドングリが不作などを理由にしているが、まったくの嘘だ。これは明らかに政府の失態によるものだ。
私:「どうしてですか」
老人:「今まで政府は鳥獣保護を理由に熊を保護してきたのだ」
私:「ほんとうですか?」
老人:「調べればすぐに分かる。散弾銃の免許を取っても10年しなければライフル銃の免許が取れない。散弾銃で熊を狙っても50メートルを5秒で走る熊を狙うことはできない。狙っている間に熊に食われてしまう」
私:「どうすればいいのですか」
老人:「自衛するしかない。まず大型犬を2頭用意する。土佐犬などの大型犬がいい。そして針のついた首輪をつけさせる。熊に襲われたときに首を狙わせないためだ。また1頭では熊を相手にできない」
私:「何故、針の付いた首輪がいるのですか」
老人:「もし君が丸腰の時、相手を殺そうと思ったら首を絞めるしかない。首は熊にとっても人間にとっても急所だ。ライオンは動物の首に嚙みついて窒息させると同時に首の骨を噛み砕いて動物を殺す」
私:「なるほど。ライオンのオスはタテガミがあるから虎に噛みつかれても虎が負けてしまうと本で読んだことがあります」

老人:「そうだ。ではどうやって熊を殺すかを研究しなければならない。それにはアイヌの知恵を借りるしかない。アイヌはトリカブト【烏頭ウズ】を煮詰めて矢の先につけてヒグマを殺していた。体重が数百キロにもなるヒグマでもトリカブトの毒で死んでしまう。 トリカブト殺人事件というのを知っているだろう。トリカブトは呼吸抑制を起こす猛毒だ。」
私:「動物を捕獲するには狩猟免許が必要ではないのですか」
老人:「そんな悠長なことを言っているうちに君も熊の餌になってしまう」
私:「そういえば、長野に住んでいる友人から面白いことを聞きました半年ほど前に自宅近くに天然記念物のカモシカが現れたそうです。そこには野犬が多く住み着いていて、熊は現れないそうです」
老人:「そうだろ。犬は熊の天敵だ」
私:「トリカブトを使うと、どのくらいで死ぬのですか?」
老人:「トリカブト殺人事件を起こした人物によると非常に短い時間らしい。20分くらいだ。昔、烏頭はリウマチの治療に使われていた。痛みを取る作用がある。銀座で漢方治療をしている医者は50年ほど前に使ったことがあると言っていた。治療量と中毒量の間が非常に狭くて慎重に投与しないと危険だったと言っていた。無論、今はリウマチにはいい薬が出来ているから使うことはない」
私:「友人の木原さん(仮名)は散弾銃、ライフルなどを所持していました。ライフルは1秒間に1200メートル飛び、4キロを飛んで地上に落ちます。ヒグマ頭蓋骨は硬くて散弾銃は効かない。ライフルが必要だが飛距離を考えると、日本では撃つ場所がないと言っていました」
老人:「そうだ。4キロも飛ぶから山の中で撃つのさえ危険だ。結局、人間と犬で熊を追い詰め、散弾銃で仕留めることになる」
注意:散弾銃は警官でも日常に携帯して欲しくない。人が散弾銃で撃たれたら大変なことになる。腕や足を撃たれたら腕や足を切断しなければならなくなる可能性が高い。浅間山荘事件では先端を短くした散弾銃で2人の警官が殉職している。
- 第67話「個人での熊対策」
- 2025年11月25日
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