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香杏舎ノート

第315回「オステオパシーから生まれた治療具」

骨格の歪みを治す方法としてカイロプラクティックという方法とオステオパシーという方法がある。いずれも1900年頃、アメリカで生まれた治療法だ。

カイロプラクティック

カイロプラクティックは4年制の学校を出て試験を受けて資格を取る。

オステオパシー

昭和51年に撮影された古賀先生の治療ビデオ

患者を施術中の古賀正秀先生
膝関節の治療。1976年撮影

オステオパシーは6年制の医学部で骨格の歪みを治す治療も教えていて、オステオパシードクターと言えば、本物のアメリカの医者だ。私はオステオパシー医科大学の教授になった古賀正英先生に直接指導を受ける機会に恵まれた。

オステオパシーで患者さんを治療するには相当の体力が必要だ。カイロプラクティックのようにトムソンベットを使ったりはしない。背骨を真っ直ぐにするために体を捻ったり、頭部を持ち上げたりと大変な力がいる。古賀正秀先生は大柄な男性で体力があった。そういう体力なしには治療はできない。

そこでオステオパシーの手技を生かした道具を幾つも作ってきた。オステオパシーには女性の治療師がいないのは体力がないためだ。私は体力を補う器具を作って女性でも施術ができるように改善してきた。

各道具の使い方

背骨ローラー

背骨を挟むようにローラーが作られていてとても使いやすくて安全な器具だ。特に他人に押してもらうと、とても気持ちよくて楽になる。

自分で使う場合は多少の経験がいる。

半身を起こして腰の下からゆっくりローラーを転がしていく。矢印は体の移動方向を示している。

【左下の図】腰の半ばを過ぎると、今度は腰を落として首のところまでローラーを転がしていく。
自分で使う場合は絨毯などの硬い上でしないと、ローラーがうまく転がらないので、ベッドの上などは避けること。自分で起き上がれない人や骨粗鬆症の人は使えない。

首伸ばし棒

現代はうつむき加減で仕事をしている人が多い。そうなると首の自然な湾曲がなくなり、首が凝る。首の筋肉に棒を当てて縮んだ筋肉をしごいて伸ばす器具。硬い時は丸い部分の突起も使う。人を治療するときは写真のように肩井(けんせい)を押してやるといい。

背骨の歪みについての新しい考え方

背骨を真っすぐにすることが、オステオパシー最大の目的だ。背骨を真っすぐにしているのは背筋だが、もう少し詳しく見ると、椎体と椎体を繋げているのは回旋筋と多裂筋が背骨の一つ一つを結んでいる。この回旋筋と多裂筋を緩めると背骨が真っすぐになる。

そこで多裂筋と回旋筋を緩めるために2つの道具を使う。一つは首を治す棒の丸い部分使う方法だ。もう一つの方法は薬研(やげん)と呼んでいる棒を回旋筋と多裂筋に押し当てて背骨を伸ばしてやればいい。

薬研という名前は生薬を粉にする薬研という道具に形が似ているからつけたもので、この道具は、円形の部分が7センチほどだが、円盤のところがもっと薄くて直径が30センチ近くの物もある。

薬研(やげん)の円盤部にテープの滑り止めが貼ってあるのは、使っているうちに衣服の摩擦で木がツルツルになり、押しにくくなるのを防ぐためだ。

腕を上げるためには細部にこだわる必要があるのは言うまでもない。薬研は背骨にしっかりと円盤を当てて回旋筋と多裂筋を伸ばす道具だ。

脊柱起立筋を緩める道具

もう20年以上前から使っている道具だ。脊柱起立筋を背骨から外に向かって弾く道具だ。使いこなすには修練が必要だ。

ハンドルが鉄でできた治療棒

筋肉が非常に硬い人を治すために作った治療棒。鉄の重さが押す力を助けてくれる。

環椎枕と骨盤枕

骨盤枕と環椎枕はQRコードを読み込むことで、動画で使い方が分かるように作られている。首を治療するのは特に危険なので販売するときは、実際に患者さんに【自己責任で使う】との誓約書を書いてもらってから販売している。この器具は合板を使うことで値段を少しでも安くする努力がなされている。

すべての道具はもともと販売を目的として作られたものではない。ただ遠方の患者さんで頻回にクリニックに来られない人のために制作した道具であり、十分にオステオパシーを理解したうえで道具を買っていただいている。そのため受診なしでの販売や施術師への販売はしていない。

関節の遊び【Joint Play】

オステオパシーの治療を理解するためには【関節の遊び】という考え方を学んでいないと治療法が理解できないと思う。そこで関節の遊びについての記事やビデオをぜひ見ておいて欲しい。

木製の薬研

木製の薬研

参考:薬研は金属で出来ているが、木製の薬研も存在した。薬研はハンマ―ミルとは違って細かい繊維も切断することが出来るので、とても効率がいいし、機械が熱をもたない。さらに粉砕音が静かなのがいい。

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