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香杏舎ノート

第316回「牛のガス腹(気滞)」

牛のガス腹の写真牛にもガス腹(気滞)があるのをご存じだろうか? 牛の胃は4つもありしかも腹腔全体の四分の三を占めるため、胃にガスが溜まると急性腹症として24時間以内に手術しないと、胃に溜まったガスで周りの臓器が圧迫され、壊死を起こして死んでしまう。

人間のガス腹より重症なのは胃の解剖学的な複雑さから簡単にガスを出すことが出来ないことと、胃の大きさによるものと想像される。

こういった事故を避けるため、酪農家は冬の寒い時には牛に暖かい湯を飲ませて胃の膨張を防ぐ。

人間でも冷たいものは禁忌だ。特に炭酸を含んだビールは危険だ。ドイツではビールを温める器具が使われている。

お腹にガスが溜まると心臓、肺、すい臓など臓器を圧迫して循環不全を起こして癌などの病気が起こってくる。台湾の荘 淑旂(そうしゅくき)はそう述べている。

 

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