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香杏舎ノート

第305回「薬剤師の傲慢」

文藝春秋の今月号(2024年7月号:6/10発売)に憂国グループ4・0という薬剤師グループの記事が載っていた。内容は医者の処方権を薬剤師に渡せというものだ。医院で前回と同じ処方が出た場合には医者に行かずとも一定期間は薬剤師が処方を出すことができる。これをリフィル権という。

薬剤師は診察も検査も出来ない

薬剤師は6年間も薬理学を学んでいるので専門家であるとの自信を持っている。大変結構なことだが、患者さんが来ても体に触ることもできなければ、血液検査さえ出来ない。

痛風患者が来たとしよう。痛風は不思議な病気で、血液の尿酸値が正常値よりはるかに高くても痛風発作を起こさない人もいる。こういう人に尿酸値を下げようと多くのユリノームを投与するとかえって痛風発作を誘発する危険がある。臨床経験がなければ非常に危険なことになる。

薬剤師はめちゃくちゃに多い

今から20年ほど前、女子大は受験者が減り、存亡の危機に立たされていた。そこで女子大は国家資格が取れる職種を探して受験者を増やそうと考えた。そして薬剤師の資格に目をつけた。

当時、薬剤師は4年で資格が取れ、国家試験の合格率は8割ほどで難しくない。研修は調剤薬局ですればいい。そこで文部科学省は女子大の薬学部の設立を認可してきた。

その結果、日本の薬剤師数は人口1000人当たり2,153人とアメリカの0.849人に比べ1000倍以上であり、カナダやフランスに比べても2倍以上になっている。そこで、ついに厚生労働省もさらなる薬学部の創設を禁止した。

人口が減少する中で真っ先に職場が無くなるのは薬剤師だ

憂国グループ4・0は医者の収入まで踏み込んで批判しているが、医者の収入はこれから減りはじめて団塊の世代が75歳以上になると治療は介護が中心になり、医者は失業すると言われている。
無論、その前に過剰な薬剤師は失業することになるだろう。

文藝春秋のお粗末さ

文藝春秋を50年以上愛読している私からすれば、これほどいい加減な取材を元に書かれた記事に驚いている。

余談だが、ある時、82歳の京都大学薬学部の名誉教授と知り合う機会があった。彼は大学の薬剤師にボランティアとして漢方医学を教えていた。詳しく話を聞くと、患者さんの体質によって処方を変えるという。つまり、中医学の理論を用いて体質で薬がまるっきり変わってしまうということだ。

私は「西洋医学では体質によって変わることはありません。患者さんの状態で投与量が変わることはあります。子供と大人では、当然、薬の量が変わります。体質で処方が変わるなんて、どうしてそんな迷信を信じているのですか?」と名誉教授の学者としての常識を疑った。

薬学部では陰陽虚実といういらない迷信までも教えているのだ。

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