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香杏舎ノート

第282回「東大医学合格者の頭の悪さ」

東大の医学部に入学する6割の学生は、卒業した学校は違っても同じ塾の出身者だという。その塾は鉄緑会といって、塾が無試験で通れる学校を指名するという指名校制度をとっている。その塾で教えているのは現役の東大医学生もしくは卒業生であり、東大医学部を卒業しても3割の卒業生は医者にならずにその塾で働いている。

鉄緑会の宿題は厳しいから、受験に必要がない音楽や体育、図工に美術、家庭科は賢い生徒ほどそういった科目を軽視、つまりサボるようになる。

しかしながら、彼らは頭がいいとは言えない。
何故なら医学部はいわゆる職業学校で、医師国家試験をパスするための学校だ。だから生理、解剖、病理や薬理を習っても医者にしかなれない。彼らにとって医師国家試験など大変簡単な試験だが、合格率は80%にすぎない。

彼らは医学部という職業学校の現実を知り、バカな医者を使える指導者として活躍できると信じていたのにそれができないことを初めて知る。医者の診療代は保険で決まっているから研修医でも教授でも同じだ。こういった現実知れば知るほど落胆していく。

鉄緑会出身で他の職業に就く人たち

例えば国立の経済学部を卒業した鉄緑会出身者がいたとしよう。経済学部を出てもどんな職業に就くか分からない。学者になるのか、経済評論家になるのか、コンサルタントになるのかは、決まっていない。職業訓練校ではないからだ。

もし、優秀な鉄緑会出身者が会社に入って、社長まで登りつめたことを想像してみよう。彼らは大学受験で合格するかしないかは、わずかなミスもしないことがとても重要だということを骨身に染みて分かっている。つまり、決してミスをしない訓練を18歳まで受けているのだ。

そうなると失敗をしない、つまりは何か新しいことにチャレンジするよりは手堅い生き方を選択する。こういった高学歴者が会社の社長になると、自分の決断で新しい事業を始めることはない。失敗した時の用心に内部保留(会社の貯金)を増やし、危険な冒険には出ない。給与をもらう時期を長くするために社長の任期が終わると、顧問や相談役で残ろうとする。そして自分の個室と秘書、それに自分専用の車を欲しがる。
これがサラリーマン社長が君臨する日本企業の実態だ。

ローマ人の物語を読んでいない経営者たち

塩野七生のローマ人の物語は私の愛読書で、ローマが作られそして敗退していく43巻もある大作で、ヨーロッパ文明の基礎が分かる素晴らしいシリーズだ。

塩野七生は日本に帰国するたびに、出版会社が企画した一流経営者との懇談会に出ていた。大変盛況で、本を読んだ経営者達から質問攻めに合っていた。【ローマは日本のように多神教だったから発展できたのですか?】といった質問に喜んで答えていた。

何年か前、同じ書店の企画で経営者との懇談会があり、一流の経営者が集まったが、何と経営者たちはローマ人の物語を読んでいなかったことに塩野七生はとても失望したという。

ローマ人はガリア(今のドイツやフランス)に必要最低限の兵隊しか置かずに住民に自治を認めていた。何か反乱が起こるとすぐにローマから兵隊を送れるように道を整備していた。だからすべての道はローマに通じると言われていた。

第2次世界大戦後、アメリカは世界各国にアメリカの基地を作り、最低限の兵隊しかおかず、日本にも天皇制を残して温情的な政策をとった。

ただ一旦反乱が起こった時のことを考えて、世界中の基地から飛行機を飛ばして攻撃する体制を整えていた。つまり、アメリカはローマの支配方法をそっくり真似したPaxAmericana(アメリカの平和)と呼ばれる時代を作ったのだ。

日本の大企業の経営者はほとんど受験競争を生き抜いてきたサラリーマン経営者だ。日本企業停滞はこういったサラリーマン社長が失敗を恐れ、ただ自分の生き残りだけを考えているからに他ならない。ニトリ、日本電産といった叩き上げの社長は冒険することができるが、サラリーマン社長は失敗を恐れるあまり何もしないのだ。

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