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香杏舎ノート

第195回「漢方専門医より腕の良い管理登録販売者」

旧知の鍼灸師が訪ねてきた。以前、私のクリニックで整体を受けていたが、今回は自分の病気を治す漢方丸薬を出してほしいということだった。
今はどうしているのかと聞くと、以前と同様に鍼灸師として出張治療していると言う。

保険でできる鍼灸の出張治療

お医者さんに意見書を書いてもらうと、マッサージや鍼灸を保険で受けることができる。治療費は1500円まで保険が効く。彼は出張が儲かると言う。治療に出かけると10分から15分位の治療で5000円も稼げる。3500円が往診費用だ。

患者さんにしてみれば、鍼灸師に来てもらって、治療を受けても保険だから1500円で済む。後期高齢者にいたっては、たったの500円だ。彼が言うには1日4人もこなせば20,000円の売り上げになる。最近、開業して鍼灸院を運営しているが、そこで漢方薬も処方していると言う。

鍼灸院で漢方薬を処方

私が「ちょっと待って! 漢方薬は薬剤師かお医者さんの資格がないと出せないだろう?お薬を処方するためには薬局か診療所でなければならないはずだ。」と言うと、笑って「管理登録販売者なら鍼灸院と併設した自分の薬局で薬を出せるのです。」と言う。

「鍼灸院と薬局は入り口を別にしなければならないが、一つの建物で営業できる。薬局の面積が13平米以上いるが、その他には大した規制は無い。販売できる薬は第2類と第3類に規定されているが、漢方薬のほとんどはこの分類の中に入るので、販売している。週に30時間以上、店を開けていると、インターネットでも販売できる。商品を小分けして販売することもできるが、さすがに薬を混合し売ることはできない。ただし、密かに混合して売っている人もいるらしい。」そう言って笑った。

薬剤師との区別

「じゃぁ薬剤師との区別はなんなの?」と聞くと、

「我々は、医薬品は扱えませんし、調剤もできません。また第1類に属する危険な薬も売ることができません。ただし、ほとんどの漢方薬は扱うことができます。」と言う。

管理登録販売者になるための資格

「どうすれば管理登録販売者になるのだい?」と聞くと、

「2年間のドラッグストアでの経験が必要です。それから試験を受けて合格すれば晴れて管理登録販売者です。試験資格の中に学歴は含まれていませんから、小学生でも受けることが出来ます。」

管理登録販売者の扱える漢方薬

「医者が保険漢方薬として扱える漢方エキス剤は148種類しかない。これらの中で主に使われる薬は、ほとんど薬局で売られている。それだけではなくて、保険に通っていない多様なエキス漢方も売られているのを私も知っている。例えば狭心症に使う冠心II号方(かんしんにごうほう)は売られているし、老人の腰痛に使う独生寄生湯(どっかつきせいとう)といった薬は、漢方医なら誰でも使いたいと思う薬だが、残念なことに保険にはない。」

「使える薬は信じられないくらい多いですよ。」

「では目の感染症に使う洗肝明目湯(せんかんめいもくとう)はないだろう?」

「いえ、あります。」

「それじゃ腹水に使う分消湯(ぶんしょうとう)は、まさかないだろう?」

「いいえ、それもあります。」

医者への技術や知識の伝授

「君はひょっとすると、医者の漢方専門医より腕はいいのかもしれない。ほとんどの漢方医は鍼を打つことができないからね。おまけに漢方専門医は使い古された保険の漢方エキスを使っているに過ぎないからね。」

そう言いながら私は暗澹たる気持ちになった。このままでは漢方専門医が管理登録販売者に馬鹿にされる日が来るかもしれない。そこで私は自分の技術、丸薬の技術、さらに鍼灸の技術を若い医師たちに本格的に伝授しようと決心した。

狭心症に冠心II号方とはいうものの狭心症には労作性狭心症と冠攣縮性狭心症がある。全く別の原因で起こるこの2つの病態を、私は2種類の丸薬を作って治療している。

生薬を自由に組んで創薬する事は医者の特権であり、また院内で自家製剤を作ることも医者にしかできない。さらに病態を詳しく分析するのも医者にしかできない仕事だ。医者は医者しかできない高度な知識と経験が必要な仕事をするべきだと私は思う。

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