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香杏舎ノート

第266回「コロナ後遺症外来」

コロナ感染後に倦怠感、脱毛、味覚や臭覚が失われるといった後遺症が問題になっている。
コロナ後遺症外来を標榜する開業医もいるが、治療は困難だ。
何故なら病気を起こす原因が分からないからだ。

病因がわからなければ治療のしようがない

たとえば臭いを感じられない人が来院したとしよう。
鼻の粘膜の障害なのか、臭覚神経がウイルスで障害を受けたのか区別しなければならない。

そんな時はアリナミンを静脈に入れる。アリナミンは静脈を流れて鼻に到達するとニンニク臭を感じることができる。すると臭覚神経は大丈夫ということがわかる。今度は鼻の粘膜まで臭いが届いているかどうか鼻から臭いを嗅いでもらう。

そうした検査を組み合わせて原因を探らなければ治療のヒントは得られない。MRIも必要になるだろう。政府が費用を負担して研究する必要がある。

臭細胞は臭いを電気信号に変えて脳に送る。臭いがしない場合、下記の要因が考えられる。

  • 臭いが鼻の粘膜まで届いていない
  • 臭神経が障害を受けている

血管にアリナミンを注射すると、アリナミンのニンニクのような臭いが血管を通じて運ばれる。臭いがしなければ神経に障害があることが判明する。

健康保険では治療もできない

保険での治療は病気によって検査の種類、治療する薬が厳密に決まっているから保険で後遺症を治療することはできない。唯一、漢方薬だけは対応する病気の定義が曖昧だから、いろんな症状に対応できると勝手に考えている医者が多いようだ。

コロナ後遺症外来をしている開業医は、コロナ後遺症の倦怠感に対して恐らく補中益気湯を使っているに違いない。補中益気湯は何やら免疫を上げるとか元気を出す作用があるとか言われているが、実際に使ってみると、まったく効かない。元気を出す成分の人参が2gしか入っていないからだ。補中益気湯の1日投与量は7.5g(含まれる人参は2g)と決められているからそれ以上は投与できない。

もし元気を出すために人参を使うなら10〜15gが必要だ。これだけ贅沢に人参を使うと、癌患者の倦怠感や抗がん剤の副作用によっておこる食欲不振にさえ十分な効果がある。
その他に体を元気にする牛黄(ごおう)や鹿茸(ろくじょう)、肉従蓉もコロナ後遺症やコロナ発熱時の倦怠感にも効いた。

私のところは日常の倦怠感を訴える人も多いので、こういった経験をもとにコロナ後の倦怠感にもこれらの薬を処方する。
ただしコロナ後遺症外来と名乗っていないのは、他の症状すべてに対応していないからだ。味覚障害や臭覚障害についはもう少しデータが欲しい。

保険の漢方は誰でも使えるが、少なくとも補中益気湯を倦怠感に使うなら構成する生薬の薬効ぐらいは知っていて欲しいと思う。

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