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臨床日記

51.難病を治す処方を作る 第1話

どうしたら漢方医として腕を上げることができるのだろう?
どうしたら難病に効く処方を自分で作れるようになるのだろう?
漢方処方は保険エキス漢方でも148種類あり、一般処方になると294種類もある。すべての処方の効能を詳しく知ることは不可能に思える。

処方は生薬を幾つも合わせて作られている。だから処方を構成する生薬の薬効を詳しく知ることが必要だ。そうすれば処方を理解して新しく処方を組むことができるようになる。

だが生薬は日常で使われるものだけでも数百もある。書物には生薬について色々と書いてあるが、本当とは思えないことも多いし、使ってみても効果がないこともあり、どの生薬が効くのかが、まったく分からない。

1年間で使用された生薬は上位30種類で使用数量全体の76%を占める

いろいろな処方を見ていると、同じ生薬が何度も登場することに気がつくはずだ。生姜、大棗、甘草、桂枝、白朮、芍薬などだ。少し古いデータだが、2009年の日漢協のデータを見ると、日本で1年間に使われた生薬数は249種類だった。使用された上位30種類で使用数量全体の76%を占め、上位71種類で95%の使用量を占める。残りの178種類の生薬は極めて稀にしか使われない。なんのことはない。ほとんどの処方はよく使われる生薬で出来ているのだ。

稀にしか使われない生薬の薬効はそれほど強くないはずだから、その解析はひとまず置いて、この71種類の生薬の薬効を知れば相当に漢方処方を使いこなせるようになるはずだ。

確率論で解析する

71種類のどれが良く使われるかを解析してみよう。71種類のデータはないので、臨床でよく使われるもので探ることにした。これを生薬の薬効ごとに調べる方法を考えた。

たとえば清熱剤。炎症を抑える生薬は、地黄、石膏、黄連など数多くの生薬がある。もしその重要度に順番をつけることができれば手間が省ける。

我々の馴染みの深い保険エキス製剤で使われる清熱剤を列挙したのが下記の(表1)だ。処方に含まれる抗炎症作用を持つ生薬を色づけしてある。処方中に現れる抗炎症作用を持つ生薬の頻度は 黄芩14回、山梔子11回、黄連7回。使用頻度の多い生薬はおそらく抗炎症作用の強い生薬だと考えられる。この順番で研究すると効率がいい。

こういった作業を他の処方でも繰り返すことで、重要な生薬を絞りこむことができる。

(表1)効果のある生薬を統計的に調べた<br>(大学の講義ノートより)

(表1)効果のある生薬を統計的に調べた
(大学の講義ノートより)

解表薬と止咳平喘薬

他の処方についても見てみよう。
解表薬と止咳平喘薬を取り上げてみた。これらに含まれる生薬の頻度は 麻黄8回、桂枝4回、葛根3回で、圧倒的に麻黄が多い。桂枝はシナモンのことだし、葛根は葛湯(くずゆ)に使われるクズのことだから省いてもいい。だからとりあえず麻黄から調査にかかれる。

(表2)解表薬と止咳平喘薬の処方

(表2)解表薬と止咳平喘薬の処方

すべての処方がこういう風に分解できるといいのだが、対象となる病状そのものが曖昧なものもある。そんな処方を、次回とりあげてみよう。

難病を治す処方を作る 第2話へ続く。(全3話)

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