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臨床日記

51.難病を治す処方を作る 第2話

病態が不明瞭な処方をどう理解するか?

前回、頻回に使われる生薬は71種類しかなく、処方に含まれる生薬の頻度でその重要性を推測する方法を説明した。利水剤についての分類は以前から説明してきた。

じつは漢方の利水剤にはもう一つ厄介な分類があってそれを、化(けたん)痰利水剤という。

化痰利水剤

これは西洋医学のカルボシステイン(ムコダイン)のような痰の粘稠度を下げる薬ではない。

山本巌先生によれば、痰というのは難しい概念で、脳梗塞で麻痺を起こし、痰を飲み込めない状態になり、口から泡を吹いているような時、「脳に痰が詰まった」と古代の中国人は判断したらしい。口から出る液体は気管から上がってくる、いわゆる痰もあるが、胃から上がってくる粘液状の液体もある。

処方を分解すると茯苓という利水剤が入っているが、主な薬は半夏だ。半夏は呼吸器の病気にもそして消化器の病気にも使われる。半夏の去痰作用や胃をよくする作用は知っているが、半夏が難病のどんな状況に使えるかはあまり浮かんでこない。

(表1)化痰利水剤の処方

駆瘀血剤

他の概念的な薬は駆瘀血剤だ。
駆瘀血薬を大雑把に、打撲に使うもの、炎症にともなう瘀血に使うもの、婦人科疾患に使うもの、狭心症に使うものに分けて表にした。瘀血という概念が明瞭ではないので、分析が難しい。

狭心症に効くのは血管を拡張させる作用があるからだろうが、そうなると桂枝茯苓丸のような婦人の腹の中に塊があり、下血するものを治す処方とは違う分類になる。分析ができなければ、とりあえず効きそうな薬を合わせて使うことしかできない。表にしても牡丹皮、川芎、桃仁が4回、紅花が3回で、頻回に使われる駆瘀血の生薬はない。

(表2)駆瘀血剤の処方

(表2)駆瘀血剤の処方

駆瘀血剤は打撲や癌にも効く薬で興味は尽きないが、当面は効きそうなものを混ぜて使うことしかできない。

温裏去寒剤

体を温めて寒さを取る処方を調べてみると、生姜が12回も出てくる。つまり寒さはとりあえず生姜で温めるということだ。面白いのは体を温める作用のない人参が入っていて、生姜で温めた後は人参で新陳代謝を上げるように処方が組まれている。

(表3)温裏去寒剤の処方

(表3)温裏去寒剤の処方

こういった表をたくさん作っていくと処方の組まれた考え方、生薬の薬効に思いをはせることができる。
また自分が使って良く効いた処方、師匠から教えてもらった良く効く処方などを分解してどれが効いているか考えることができるはずだ。
次回は生薬単味の分析について説明しよう。

難病を治す処方を作る 第3話(21.08.01公開予定)へ続く。(全3話)

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