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香杏舎ノート

第228回「ルイヴィトンの船箪笥」

バブル華やかなりし頃、母が「最近、女の子達が持っているバック柄の船箪笥(トランク)が自宅にあった」という。
「こんな模様?」と言って私がポケットにあったルイヴィトンのモノグラムのキーケースを見せると、「それ、それ」と言う。
母がルイヴィトンの名前も知らず、贅沢にまったく興味がないのに驚いた。

母の父、つまり私の祖父はハーバード大学を出た外科医で派手に暮らしていた。母は北大路魯山人の星丘茶寮(ほしがおかさりょう)に行ったり、ビュイックの自家用車に乗るお嬢さんだったが、倹約家の私の父の下でかなりつつましい生活を強いられていた。
だが、そんなことはまったく苦にならないようで、子供に囲まれて楽しそうに暮らしていた。

友人の母親も裕福な家のお嬢さんだったが、サラリーマンである彼の父親と結婚し、楽しそうに暮らしている。それを見た友人は「本当にお嬢さんに育てられると、贅沢に興味がなくなるのではないか」言っていた。

親戚の医者は資産家のお嬢さんと結婚した。
お嬢さんは相続した資産があるのに一切使わない。その医者の生活費の中で暮らしていく。自分の物も一切買わず、贅沢をしない。多少なりとも資産を使ってポルシェでも買ってくれたらいいのにとそいつは思ったが、そんな素振りをまったく見せない。だからそいつは奥さんのことを「プラダを着た悪魔」という映画の題名を真似て「ユニクロを着た悪魔」と呼んでいた。

奥さんは自分の子供にも厳しく節約を教える。こんな話から想像するに、関西の裕福な家庭の子女は、どんな相手に嫁いでも暮らしていけるように質素倹約を教えられるのだろうと思った。

私は東京に来て白金に住むお嬢さんと知り合った。自分名義の一戸建てを白金に持ち、外資系の航空会社に勤務していた。
ある時、一人親方の職人と結婚した。一人親方とは建築関係の職人のことだ。彼は奥さんの自宅に住んだが、しばらくすると奥さんに対する暴力が激しくなり、耐えられなくなった彼女は親戚の家に子供と避難することになった。その後、裁判をして離婚したが、旦那は彼女の家に居直って出て行かない。そこでまた裁判をして金を払って出て行ってもらったという。

そんなことを聞いてから15年の歳月が流れた。久しぶりにその女性と話す機会があったので、昔話になった。私は彼女に「離婚になった原因は、あなたがご主人の嫉妬に火をつけたのですね」と言った。「どうして」と彼女は不思議そうに言う。
「相続したとはいえ、旦那さんが一生働いても買えない家に住み、派手に暮らされたら誰でも耐えられないと思うよ」そう話しながら私は関西の子女に対する伝統的な教育は娘を守る方法だったのだと思った。昔は皆、専業主婦だから親の金で贅沢されると男は我慢できないに違いない。
考えてみると、一人親方が汗水垂らして稼いだ金が奥さんの持っている資産の数百分の一にも満たないだけでなく、奥さんが、自分が稼いだ金だからと言って派手に暮らすと嫉妬に駆り立てられるのも無理はない。

幸せに暮らすためには相手に対する思いやりが必要だ。もう一言加えるなら時代が随分違うとはいえ、あまり生活環境の違う相手と暮らしていくのはやはり難しいのかもしれない。私の父は医者で、友人の父親は、上場会社の海外支店長をしていた人だったからだ。

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