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臨床日記

【 漢方・整体施術 治療症例 】
94.自作丸(独活寄生湯丸)の1日投与量を調べる

保険漢方薬は1日投与量が決められている

保険の漢方薬は1日投与量が決められている。だから漢方医は決まった量の薬を投与するしかできない。

本来、薬の量は病気の種類や患者さんの症状によって量を変えなければならないが、それができない。
さらに悪いことに、漢方薬はどのくらい投与したらどのくらい効くかというテストもされていないので、じつのところどのくらいの量で効くかも不明だ。

治療量を決めるのはとても困難だ

ある時、自作の丸薬の適正な治療量を知りたくなった。
しかし、従来の電子カルテでは調べることができなかった。日本で売られている電子カルテは保険診療の点数計算をするだけで、カルテに書いた患者さんに投与した薬の量やどんな薬と組み合わせたかはまったく検索できない。

私のところで働く鍼灸師は電子カルテとは別にエクセルでカルテを作ってくれていて、それを用いればどんな薬をどのくらい投与したかが分かる。

エクセルで新しいカルテを作る
は独活寄生湯の略称。他の処方名は独自のもの)

COは山本先生が使っていた通導散加減を表すもので、通導散加桃仁、牡丹皮去大黄、芒硝のこと。血分は分消湯血鼓加減。漢方薬の名前はグループ名だから自分で名前をつけるしかない。

例:葛根湯は7つの生薬の組み合わせからできているが、代表の葛根を名前として用いている。

独活寄生丸は筋肉の痛みを取り、骨を丈夫にする作用があるが、炎症が強い場合は地黄石膏で熱を取ることが必要だし、歯槽膿漏で歯がぐらついているときは歯槽膿漏菌を殺す甘露丸などと組み合わせる必要がある。
病名とほかの丸薬との組み合わせなどを調べて、独活寄生丸の必要量を決めることにした。

過去1か月に来院した32人の患者さんを分析することになった。男女比は16人ずつで、病気により投与量も違う。平均投与量は1日14gで、関節の激痛がない限り独活寄生丸はおおよそ15から17gが平均投与量だと分かった。

漢方薬の必要量はとても大切

病気によって薬の量は大幅に変わる。骨折の治癒を促進するには大量の独活丸がいる。軽いヘルニアは少量ですむ。標準量を知ることはとても大切だ。感覚だけに頼ってはいけない。丸薬はとても作るのが大変だから工夫して使うことにしている。

【医学部の名誉大学教授の骨折の写真】
2週間の独活寄生丸で肋骨は癒合し、鎖骨も仮骨してきている。独活丸の骨の融合に必要な量は1日10gだ。一般に骨折が治るのには4-6週間かかるが2週間でほぼ化骨している。

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肋骨、肩関節周りのレントゲン写真

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