第249回「1000万円プレーヤーになるには」
年収が1000万を超えるサラリーマンを1000万円プレーヤーという。サラリーマンの5%しか1000万を超える人はない。学歴や資格を活かして確実に1000万の収入を得るにはどんな職業がいいのだろう。
一流企業に長く勤めても1000万円もらえる人は少ない。大学の教授の収入は1000万を超えるが、高齢にならないとチャンスは巡ってこない。
パイロットの年収は1700万だが入学の競争率が非常に高く、お金もかかる。アメリカでは若手のパイロットの求人は少なく、仕事探しに苦労することもあるという。当分の間、日本でのパイロットの需要は強いが、今後も続くかは分からない。
Amazonの平均給与は1800万から4000万に
Amazonの平均給与は1800万だったが、安すぎて辞める人が多いから4000万に引き上げるという。日本の平均給与は460万ほどで韓国より給与が少なくなってしまった。
日本で確実に1000万円プレーヤーになるには医者になって僻地診療にたずさわるしかないと思う。医学部の定員は9300人でパイロットの試験より遥かに資格を取りやすい。
医者はなぜ、若くから稼げるのか?
どんな仕事も新米の時は給与が安く、ベテランになるにつれて上がっていく。だが医者の世界は違う。保険診療の場合、医者はベテランでも新米の医者でも初診料、再診料は一緒だから儲ける気にさえなれば、僻地に行って高額の給与を得ることができる。
つまり若いうちから1000万円プレーヤーになることができる。
単身赴任を繰り返す医者
知人の息子は医者になって専門医の資格を取ると、都会に家族を置いて沖縄に単身赴任した。年収は2000万円。1週間に1度、飛行機で帰宅する。そんな生活を20年ほど続けた後、今度は北海道の病院に転職した。年収は2500万。過疎地は医者に来てもらうために高額の給与を用意している。
一方で都会の医者や公立病院の医者の給与は低い。私生活を犠牲にしてまで金儲けに走る医者に私は尊敬を感じないが、人には人の生き方があるのだろう。
サンフランシスコでは1000万なら貧困層に分類される
シリコンバレーのあるサンフランシスコは給与水準がとても高いから1000万プレーヤーは貧困層に分類されてしまう。
どうしてここまで日本が貧しい国になったかと言えば、政府が30年間、ほとんど研究開発費を出さず、赤字国債を発行しても年金や健康保険だけに支払いを当ててきたからだ。
企業の社員教育費は日本5000億円に対しアメリカは30兆円
日本では大企業に長年勤めてようやく1000万プレーヤーになっても悲しいことに転職できる人はまずいない。辞めた途端に自分の商品価値のなさに気づく。これは社員の才能を企業が伸ばしきれていないのが原因だ。
欧米の企業は社員教育に潤沢に金を注ぎ込んでいるが日本の企業は社員教育にほとんど金をかけずに内部保留を増やしている。
アメリカの社員にかける教育費用はGDPの2%だが、日本は0.1%しかなく、欧米各国に比べてもダントツに低い。大企業や政府が人材育成に金をかけないなら、個人でできることはまずないないと言っていい。
本当の金持ちを目指すなら起業しかない
本当に金持ちを目指すなら起業しかない。起業して何千万円もの給与をもらうことだけが目的ではない。起業して上場するのだ。
上場する時、自分の株の一部を売りに出して株主に買ってもらうことになる。その時、持株が100億で売れたとしよう。その売買代金に税金はかからない。これが本当に金持ちになれる唯一の方法だ。
- 第249回「1000万円プレーヤーになるには」
- 2022年05月10日
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