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臨床日記

【 漢方・整体施術 治療症例 】
102.顔面神経麻痺の2例

ラムゼイ・ハント症候群:51歳女性

顔面神経麻痺は子供の頃にかかったヘルペスウイルスによっておこる。7割の人はステロイドなどの治療により治るが、3割の人には後遺症が残る。

この患者さんは、ウイルスが脳に入り、ラムゼイ・ハント症候群になった。左の写真に比べ右は眉も同じ高さになり、治っているように見える。しかし、プライバシー保護のため顔全体をお見せすることはできないが、この時点では左口角には若干の下がりが見られた。
この患者さんは、愛犬が病気になったことにショック(ペットロス)を受けて治療を継続しなかった。

顔面神経麻痺に鍼治療は効かない

それでもラムゼイ・ハント症候群になって半年が過ぎていたが、ここまで回復した。もう少し続けていればと思う。

私は鍼も灸も刺絡もできるが、鍼は顔面神経麻痺には効かない。鍼などの治療は筋肉を緩める作用がないからだ。オステオパシーの大家である古賀正秀先生に教えてもらった、頭蓋骨のマニュプレーションのみが有効だった。

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顔面神経麻痺:51歳女性

偶然にも同じ年齢で、発症したのも6か月前からだった。17回の頭蓋骨のマニュプレーションで改善し、近くの西洋医学の先生からスコアも改善したので、これ以上治療の必要はないと言われた。施術を担当した私のクリニックの施術師は、麻痺している咬筋が硬くなっているので、口を広げて硬くなった筋肉を伸展させたという。

私の経験した顔面神経麻痺の患者さんはこの2例しかない。
私のクリニックは、癌やリウマチなど西洋医学では治りにくいか、もしくは治らないような患者さんばかりが来られるので、私は顔面神経麻痺の専門家ではない。

かなりひどい顔面神経麻痺でも顔を動かしたり、食べ物を噛んだりしているうちに筋肉が伸展され、多少は症状が改善していくのではないかと思う。ただ、専門の先生がスコアで治療の必要がないと言われるまで治しておけば安心だ。

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