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香杏舎ノート

第142回「ラ・プレリーとプラセンタ治療」

スイスのレマン湖の畔に、若返りのクリニックとして有名なラ・プレリーがある。
宿泊しながら人間ドックの検査やアロマテラピーを受けることが出来る。最大の売りは若返りの注射で、羊の胎児から取り出した肝臓をホモジネート(組織をミキサーで破壊した懸濁液)してそれを皮下に打ち込む治療法だ。動物の細胞が体の中に打ちこまれると免疫細胞が刺激されて活発になり、老化を防止できるという。治療費も非常に高額で一週間の滞在で300万円かかる。

臓器移植と拒絶反応

他人の臓器を移植すると拒絶反応が起こる。拒絶反応とは移植された臓器を免疫細胞が攻撃して組織を破壊することだ。
だから移植を成功させるには、できるだけ近い組織適合抗原を持つ人の臓器を選ぶ。もし組織適合抗原が多少違っても免疫抑制剤を使えば拒絶反応を抑えることができる。

臓器移植ではどう拒絶反応を抑えこむかが問題だが、ラ・プレリーのように、皮下に異種の細胞を入れる治療は、わざと拒絶反応を起こして免疫細胞を活性化する方法といえる。

老人になると免疫細胞の活性が落ちて熱の出ない肺炎を起こすことがある。
時々、風邪を引いたりして免疫細胞が刺激されるほうが元気に過ごせるという意見もあるほどだから、免疫的刺激がなければ免疫細胞はサボってしまう。

現代はずいぶん衛生的になり免疫細胞が賦活されることが少なくなった。昔なら地面に落ちた食べ物を、土を払って食べたり、腐りかけた肉を食べることもあったに違いない。そういった時には細菌によって再び免疫細胞が元気を取り戻した。

衛生的な現代日本では免疫細胞が刺激されることは無くなってしまった。細胞を移植することは細菌やウイルスによる刺激より強い免疫刺激になる。だから単に免疫細胞の刺激だけではなく若返りの効果も期待できるのだろう。

日本にもある免疫刺激療法

皮下に細胞を移植するのなら動物より人の細胞の方が望ましい。だが死体から組織を取るわけにはいかない。
東洋医学では古くから胎盤を使った治療が行われてきた。中国では人のプラセンタ(胎盤)を紫河車(しかしゃ)とよび、あぶって乾燥させてから粉にして飲む治療がある。

日本では人のプラセンタから抽出した液体を注射薬にしたものが保険でも使える。
ただし、それは肝炎などの適応症がある場合のみだ。
もし若返りのために使いたいなら使用目的が違うので自費になる。だが安い薬なので、ラ・プレリーより格段に安く注射を受けることが出来る。

私はこの注射液を使って治療した経験があるが、すごい効果があるとは思えない。水溶性の液なのですぐに分解吸収されてしまうからだ。
もし長く刺激を与えるなら水溶液ではなくホモジネートの方がいいし、できれば組織の一部を皮下に埋め込む方が長く刺激が続く。

プラセンタ埋没療法

じつはプラセンタそのものを皮下に植え込む治療法が日本には存在している。
皮膚を少し麻酔してそこに太い注射針のような器具を突き刺す。器具は注射針と同じく中が空洞になっているからそこに消毒したプラセンタを入れて皮下に押し込む。すると皮膚を切開することなく埋め込むことができる。
かなりの老化を止める効果があるようだ。
だが、ほとんど行われなくなってきている。理由は人のプラセンタを使うことに加え、肝炎やエイズの問題があり、きっちりとした検査が必要になってきたからだ。

最近、聞いた話だが、ラ・プレリーは皮下注射が出来なくなったという。動物のホモジネートを打ちこむことが規制されたからだ。
だから現在ではその液を飲むように変化しているらしい。

日本でも豚のプラセンタから取られた抽出物を飲むような健康食品が売られていると聞く。残念ながら飲み込むとプラセンタは消化液で分解吸収されるから、焼き肉のホルモンを食べているのと変わらなくなってしまう。
消化液で分解されない何かが入っていない限り免疫を刺激するのは難しい。

技術をどう高く売るか?

ラ・プレリーの治療の基本は免疫刺激療法で、それに様々な人間ドックなどをつけて高く売っている。
日本でのプラセンタ埋没療法は1回の治療費が数万円までだから、若返りの治療なら日本で受けるといい。何もラ・プレリーに行く必要はない。

こういった伝統的な治療法を政府が推し進めれば、ラ・プレリーに変わる医療ツーリズムの産業に仕上げることが出来るかもしれない。

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