第293回「オープンカーを買う時の注意点」
2002年から2023年までの21年間、オープン2シーターに乗ってきた。その前は数年間フォルクスワーゲンの4人乗りのカブリオーレに乗っていた。車を運転しながら風を感じ、草の匂いや鳥の鳴き声を聞くほど楽しいことはない。
しかし今年になって、オープンカーに乗るのを止めることにした。理由は寒さに耐えられなくなってきたことだ。夏はオープンにしていても冷房をかけていれば暑くない。ただ真夏日は帽子がいる。
まずは乗って来た車の説明をしてみたい。
SLK350
2002年に買ったSLK 350は20年も乗った。
3500ccのV6の自然吸気エンジンで、とてもいいエンジン音がした。
SLC400
3年前に買ったSLC AMG は最終モデルで、4000ccのV6エンジンだった。
ガレージから道に出るためにハンドルを切り取るとタイヤのグリップが強すぎ、おまけに馬力があるので、ハンドルを切るのにかなりの力がいった。
そこでわざわざグリップの低いタイヤに変えた。
車は必ず右ハンドル
左ハンドルだと田舎道でトラックに邪魔されると追い越しが出来ないから、必ず右ハンドルを探して買った。
フェラーリやマセラッティにも右ハンドルがあるようだが数が少ない。同じようにメルセデスでもAMGになると数が少なくなる。
車幅は180センチくらいまで
車幅が190センチ以上の車は高速道路では快適に走れるが、スピード制限が120キロまでなので、そもそもスピードを出すことはできない。
また高速道路は道幅が広くてゆったり走れるように設計されているから走っても面白くない。
車を楽しむためにはアップダウンのある曲がりくねった田舎道が楽しい
競技場のランニングコースのような直径50メートルくらいのコーナーが続き、アップダウンのある道を走るのが一番楽しい。
以前、ヤナセが、車幅が190センチを超えるSLを1日貸してくれた。田舎道を走ってみると、カーブのコーナーが見えないので楽しく走ることができなかった。ただ乗り心地は最高だった。
シートの中にシートヒーターのみならず送風機がついていて汗ばむことがない。またサスペンションも良く、スポーツカーというよりグランドツアラーだった。
排気量の大きさ
排ガス規制を考慮して最近は排気量が2000ccなのにターボでスピードが出せるようにした高級車が沢山売られている。しかし、2000ccの排気量ではエンジンのサウンドを楽しめない。経験上、3000cc以上ないといい排気音はしない。
そこで排気量弁を開いて低速でも排気音を楽しめるようにした車が多く売られている。SLC にもついているが、使ったことがない。SLCはツインターボだが、元々の排気量が4000ccあるので、通常の状態で走ると、とても良い音がした。
幌とスティールヘッドの違い
メルセデスが開発したスティールヘッドは一見してはオープンカーに見えないが、洗車機で車を洗うことができる。
いっぽうの布製幌は、洗車機で洗うことができない。また幌にシミがつくと洗っても取れない。布製の幌は見かけがいいが、雨の日は乗ることができない。
フォルクスワーゲンのカブリオーレも幌だったので手洗い洗車をしてもらっていたが、今は人手不足で洗ってもらうのが難しくなった。
これらを参考にオープン2シーターを買って欲しい。ダイハツコペンやマツダロードスターなどでも十分楽しめるはずだ。
オープンカーではないが、最高のスポーツカー
以前メルセデスは車幅が178センチしかないコンパクトなCのボディに6300ccのV12気筒エンジンを積んだ車を販売していた。5人乗りの最高のスポーツカーで素晴らしい乗り心地と排気音だった。残念ながらこの車はもう販売されていないし、高くて買えなかった。
実は2シーターだけでは不便なので、1台のメルセデスベンツのセダンを持っている。これには17年も乗っている。
内装や外観はまったく6300㏄のセダンと同じだがエンジンは2000㏄だ。車高は一般のセダンより2センチ以上低い。素晴らしい乗り心地でフロントガラスが広い。
結局、今はこの車しかない。
- 第293回「オープンカーを買う時の注意点」
- 2024年03月20日
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