第286回「電気自動車は必ず失敗する」
タクシー運転手から聞いた話だ。
最近まで大型バッテリーを積んだ国産の電気自動車に乗っていた。
夜8時頃、東京都心から水戸まで行ってくれと言われたという。料金は4万円を超える。かなり遅い時間だったので急いで水戸まで走った。
水戸で電気自動車の充電をしてくれるところを探した。すると、1箇所だけ見つかったが、水戸からさらに30分も走らねばならない。充電受付時間は午後の8時半までだったが着いた時には10時を回っていた。充電できなければ、車のエアコンも使えないという最悪の事態になった。
幸いにも当直の人がいたので、「何とか充電出来ませんか」と頼んだのだという。しかし、専門家ではないので上手くいかない。そこで今度は自分の会社の専門家に夜中に電話をかけて相談する羽目になった。そうするうちに何とか充電して帰ることができたという。
ただ、皆さんにいろいろとお礼をしたので、随分費用がかかった。それでもその日に帰れて良かったという。
それ以来、決して電気自動車には乗らないと決めた。
電気自動車は誰でも簡単に作れる
電気自動車部品数は1万、エンジン車は3万から10万もあるといわれており、電気自動車は車産業に関わりのない会社でも簡単に作れる。だから韓国や中国などから安い電気自動車が輸入されている。しかも補助金が出る。
だが、バッテリーが傷んでしまうと使えないから、中国には電気自動車が何百台も放置されている場所がいくつもある。
ガソリン車の良いところ ニコイチ
ニコイチとは二つの車から1台の車を作ることを言う。
ガソリン車は修理する時に、他の車のキャブレターや排気管などの部品を改造して使うことができる。右ハンドルから左ハンドルに変えることさえできる。
一方のテスラのような高級車は燃費を良くするために、ボディを総アルミで作っているからほんの少し当てただけで全損になって新車を買う羽目になる。
電気自動車など先進国の妄想で、世界中の貧しい国はガソリン車を止めるはずがない。良いか悪いかは別にして経済的にもたないのだ。
地球温暖化はCO2のせいだと言われているが、世界中で起こる洪水、干ばつなどの異常気象をすべて説明できる訳ではない。確かに地球上に多くの人が住み始めたことが原因ではある。
私が生まれた時には地球上に25億人しかいなかったのだから、100億になれば、水も食料も足らなくなってしまう。
CO2より原子力発電の方が危険だ
ドイツは風車や太陽光パネルでの発電にこだわっているが、とても足らず、電力はフランスから輸入している。フランスは原子力大国だから原子力で発電している。結局、自然エネルギーでは足りないのだ。
チェルノブイリや福島の事故を思い出すまでもなく、使用済み核燃料ほど厄介なものはない。世界中でガソリン車を2035年までに禁止すると言っているが、それはガソリン車を上手につくるドイツや日本をターゲットにした戦略に過ぎない。
ワイオミング州は2035年までに電気自動車を禁止する法案を提出
世界中で2035年までに電気自動車以外を禁止する法案が提出されているが、それは日本や西ドイツなどガソリンエンジンで儲けている国を潰そうと考えているということだ。
ガソリンエンジンをターゲットにした法律は特にトヨタのようハイブリッドエンジン、水素エンジンなどを標的にしている。
ワイオミング州は電気自動車が何故不要かと聞かれれば、来てみたら分かると言っている。つまり、冒頭で話したタクシー運転手のことだと思って欲しい。
- 第286回「電気自動車は必ず失敗する」
- 2023年12月20日
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