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香杏舎ノート

第273回「コロナ感染に漢方薬は効かない」

中国では漢方薬がコロナ感染に効くとは思われていない

中国ではコロナ感染に対して徹底的な隔離政策がおこなわれた。
一人でもPCR検査が陽性になると、その場所をすぐに閉鎖して自宅にさえ帰れなくなる。またアプリを使って厳しい管理が行われたことも記憶に新しい。
それでも完全にコロナ感染を抑え込むことができなかった。

もしコロナ感染に漢方薬が効くなら、中国政府が黙っているはずもない。声高に漢方の有効性を主張するはずだ。しかし、以前、SARSというコロナウイルスが流行った時も漢方薬はまったく効かなかった。

中国はロックダウンを繰り返してきた

中国は国土が広く、多民族が移動して暮らしてきたので、様々な感染症が何度となく都に持ち込まれてきた。そのたびに道を閉鎖し、城郭を閉じて疫病が入らないようにした。

今回のコロナに対するロックダウンをみてもその伝統を感じさせる徹底ぶりだった。

何故、日本ではコロナ感染に漢方が効くと信じられているのか

中国では漢方薬が効かないと考えられているのに、不思議なことに日本では柴葛解肌湯(さいかつげっきとう)や清熱排毒湯(せいねつはいどくとう)が効くと言われていて、保険薬の葛根湯と小柴胡湯と桔梗石膏を混ぜて使っている。

これらの品物は大変な品薄になっているが、これは漢方メーカーの巧みな宣伝だと言わねばならないだろう。

そもそも葛根湯エキスは風邪に効くのか?

葛根湯は解肌(げき)といって、汗を出すことで風邪を治す薬だ。熱く煎じた葛根湯を少しずつ飲んで、ゆっくりと汗が出るまで飲んでやらないと効かない。葛根湯を冷たい水で飲んでも効くはずもない。

こういった細かい知識なしに薬を効かすことはできないが、こんな常識を知らない漢方専門医もいるほどだから漢方薬がコロナに効くと一般の医者が信じても仕方ない。

責任は漢方専門医にある

漢方メーカーは保険に漢方薬が今後、採用されないのを知っているから、できるだけ少しでも効きそうな薬を売り込みたい気持ちも分かる。

だが、中国では使われていないことを考えると、漢方を気安く使ってはいけないことが分かるはずだ。

以前、コロナ後遺症外来でも述べたが、漢方メーカーの効能書には様々な症状に効くと書いてあることが多い。それを信じて薬を使うのはやめて欲しいと思う。

コロナ感染の不思議

大人に比べて子供は感染症にかかりやすい。
大人になるまでに様々な感染症にかかるから、大人は病気に対して多くの抗体をもっている。

しかし、コロナ感染では抗体を持っていない子供は発病せずに、沢山の抗体を持っている大人に激しい免疫反応が起こり、肺炎を起こして亡くなる人が多かった。一般の常識とは違う伝染病であることは間違いない。

コロナは弱毒化してみんなが免疫を持つようになった。不思議なウイルスだ。
こんな事情から漢方薬が使われることもなくなるのだろうが、少なくとも漢方の専門家はそれなりの見識を持って治療に当たってほしい。

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