第254回「孔子学院」
今から 10年ほど前、兵庫医科大学に孔子学院ができた。大学と一緒に漢方の研究をするという。当時の理事長に会う機会があったので、これは中国版のフルブライト制度を真似たものですよと説明した。
フルブライト奨学金制度は、アメリカが自国の宣伝のために日本人の学生をアメリカに招いて学問を学んでもらい、アメリカの民主主義に馴染んでもらうための制度だ。
この制度の起源はローマ帝国のユリウス・カエサル時代に始まった。ローマ人が征服したガリア地方(ドイツやフランス)の蛮族の子弟をローマに留学させ、教育を施してローマ帝国のファンを作っていった制度を真似たものだ。
私は以前からこの制度はフルブライトのような気前のいいものではないと思っていた。孔子学院を拠点として進出した国の人々を洗脳するためのものではないか。
中国を知ってもらうなら中国に国費留学させればいいのだからと不思議な気持ちで見ていた。
チャイナスクール
外務省で中国語を専門にするグループをチャイナスクールと呼ぶ。
中国に篭絡された外務省のスパイ軍団のような意味も持っている。中国は長い時間をかけて日本への工作を行ってきた。
ある時、日本の首相が中国人の女スパイと密かに面会しているという報道がなされた。外務省関係者から聞いた話では、じつは首相の隠し子だという。首相がまだ若い国会議員の時から洗脳工作が行われていたのだろう。
孔子学院が協力する漢方講義
私は兵庫医大で2つの講義を受けもっていた。薬理学での漢方講義と孔子学院が協力している臨床応用の漢方講義だ。孔子学院はアメリカやオーストラリアではスパイ容疑で次々閉鎖になっていった。
ある時、臨床講義の講師として知人が現れた。京大生のとき日本赤軍の幹部をしていて服役していた男だ。その後は何事もなく、私は一緒にスキーにもいったことがある漢方メーカーの社長だ。そんなある日、彼が日本赤軍の重信房子と密会しているのをテレビで隠し撮りされた。
本人から聞いた話では重信房子の逃亡を手助けしたのではないかと逮捕されて調べられたが、その疑いがなく、釈放されたという。
中国共産党の出先機関に元日本赤軍の幹部、妙なことに巻き込まれたくなかった私は臨床講義の講師を辞任した。
世界中どこにでもあるチャイナタウン
オーストラリアの孔子学院の工作員は、もともとオーストラリアにいる華僑も巻き込んで政治工作をしていた。
中国人は世界中どこにでもいて中国人だけが集まり、チャイナタウンを作る民族だ。華僑がオーストラリアの議員にもなり、オーストラリアに中国人の州を作ろうとしていたというから怖い。
中国人は世界を制覇する夢を持っているのかもしれない。
スパイの素顔
スパイと聞くと何やら愛想のない怖い人間を想像するかもしれない。しかし本当のスパイは飛び切り親切で、頭がよく、愛想もいい。そうでなければ人を篭絡できるはずがない。
- 第254回「孔子学院」
- 2022年08月20日
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