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香杏舎ノート

第140回「乾癬との戦い」

乾癬という皮膚病がある。
通常、正常な皮膚は3週間ほどで入れ替わり、古くなった皮膚は垢として落ちていく。乾癬では一部の皮膚が猛烈に産生され、皮膚の入れ替わりが3~4日になってしまう。
原因は皮膚を作っている細胞が免疫細胞で刺激されることだと言われているが、正確なことは分からない。原因不明で根本的な治療法もない。北欧に多い病気だ。

乾癬もう何十年も前、私の漢方の師である山本巌先生のところに乾癬の患者さんが受診した。先生が漢方で一人の患者さんをうまく治すとまた一人と患者が増えていった。
山本先生が観察していると、患者さんは李さんとか金さんとか朝鮮系の人ばかりだと気がついた。山本先生が開業しておられたのは大阪の京橋で、朝鮮系の人が多い鶴橋に近い。先生は肉食が原因の一つと考え、鶏と魚以外の肉食を禁じ、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)と通導散(つうどうさん)の組み合わせで多くの患者を治してきた。
その後、大阪市立大学の皮膚科と共同研究をして論文に成果を発表した。
その論文からの写真を転載したのが右の大腿部の写真だ。難病の尋常性乾癬が綺麗に治っているのが分かる。

乾癬2私も処方を教えてもらい患者さんを治すことができるようになっていった。写真はキャビンアテンダントを治療したものだ。
山本先生は乾癬についてはまだやり残した治療法の研究があったのだが、患者さんの多くが大学病院を受診するようになって、医院にはあまり来なくなったから新しい治療法が研究しづらくなったと言っておられた。

薬の効かない乾癬

最近、日本人にも乾癬が増えてきた。多分、食事の西洋化が原因なのだろう。
もともと乾癬は北欧の寒い場所の病気で、肉食はするが、汗をかかない、つまり新陳代謝の悪いような地域の病気だというイメージがある。防風通聖散は、汗、胆汁、便、尿から老廃物を体外に出す作用がある。だから乾癬に効いていたのではないかと私は想像していた。

ある時、不思議な乾癬の患者が受診した。乾癬なのに痒みがある。そうするうちに次第に痒みのある患者さんが増えていった。皮膚科の専門医に相談すると、確かにそういう傾向がみられるのだが、もともと痒みがないというのが乾癬の定義だったという。
病気も変化してくるのだ。それに伴い薬の効かない患者さんも増えていった。

どんな薬が効くのか様々な薬物を試していった。
そんな中で効いたのが白州散だ。白州散は出雲の民間薬で、モグラとツガニとマムシを黒焼きにしたものだ。もともとは金創(金属で切られた傷)を治す特効薬だったが、乾癬には何故か白州散がよく利いた。

ある時、製薬会社の営業マンが乾癬の治療に訪れた。白州散を中心に薬を使ったら、体中の乾癬は消え1円玉ほどの面積を残してほぼ完治した。もう一歩というときに白州散の生産が中止されたとの連絡が入った

白州散は動物をカラカラに乾燥させ、それを素焼きの土器に入れ、空気が入らないように粘度で蓋をして焼く。猛烈な臭いがする。作る人が減り、使う人も減ってしまったので生産中止になったのだ。

伯州散営業マンの乾癬はまた広がり始めた。どんな薬を使っても上手くいかない。
治療をする際に、今回は皮膚の苔癬化を防ぐ薬を入れてみよう、免疫を強める漢方にしよう、などと薬を変えたが上手くいかない。
ついに私はギブアップして営業マンに「すいません。処方を考えつくまで2~3カ月休ませてください。」といった。すると営業マンは「えー」と不満そうな声を上げた。そこで私は「わかりました。続けます。」といって再び困難な治療に向かうことになった。

何回か薬を変えることで営業マンの乾癬は姿を消して今はどこにも出ていない。私の作った薬は他の乾癬の人にもいいが、もっと沢山の人を治さないとどの程度まで利くかは断言できない。

山本先生が乾癬を治す薬をみつけて論文にしたが、乾癬という病気が変化して漢方で治すのが難しくなった。
私が違う処方を見つけたが、その漢方薬は生産中止になった。

そこでさらなる薬をやっとのことで見つけ出し、今のところ乾癬との戦いには勝っている。

難病と闘っていくのは並大抵のことではない。最近、受診した乾癬の患者さんは抗がん剤と免疫抑制剤を投与され、長くは続けられない生物製剤も投与されていた。
私の戦いはこれからも続いていく。

→ 香杏舎銀座クリニックの「乾癬」治療ページ

■追記2015年6月
最近になって乾癬の治りにくい症例が増えてきました。
残念ながら難しい症例についてはまた新しい薬を探す段階になっております。

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