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臨床日記

45. 中心性漿液性脈絡網膜症:58歳 女性

旧知の患者さんから連絡が来た。
中心性漿液性脈絡網膜症(ちゅうしんせい しょうえきせい みゃくらくもうまくしょう)で物がボヤけて見えるのが1年以上治らない。長く続いているので診て欲しいと言う。そこで遠隔診療をすることになった。
患者さんは仕事の休み時間に車の中からSkypeのテレビ電話を使って連絡をとって来た。

中心性漿液性脈絡網膜症とは、目の中で一番視力のいい黄斑部の網膜の下に水が溜まり網膜が剥がれて物が見えにくくなる病気だ。
普通は数ヶ月で自然に治ることが多いようだが、治りにくいこともあり、繰り返しおこることもある。原因不明で、目の良く見える部分だけにレーザー凝固もできない。

眼科で経過を診ているが、一向によくならない。一般の漢方医は五苓散を使うが五苓散は効かない。
本来、五苓散は煎じると効果が落ちるので、茯苓(ぶくりょう)、沢瀉(たくしゃ)、猪苓(ちょれい)、白朮(びゃくじゅつ)、桂皮(けいひ)を粉にして使う処方だが、保険のエキス漢方は煎じているから効きが悪い。

私はこの5つの生薬と利水効果のある他の生薬も丸薬にして一つ一つの薬効を調べ、浸出液(しんしゅつえき)に効くのか漏出液(ろうしゅつえき)に効くのかなどを分類したのち、生薬を組み直した丸薬で治療している。

薬を飲み出すと次第に見え方が良くなり2-3か月ですっかり良くなった。無論、西洋医学での治療はしていないので、漢方で良くなったとの証明が出来ないかと思い、患者さんに頼んだところ、眼科からデータをもらってきて送ってくれた。以前からの付き合いがある信頼できる患者さんほどありがたいものはない。

中心性漿液性脈絡網膜症の治療前後

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骨折に伴う中心性漿液性脈絡網膜症

昔、足を骨折して治らない患者さんを治している時、骨折を治すために打撲を治す瘀血を取る薬と腫れを取る薬などを出したら、骨折と同時に起こった中心性漿液性脈絡網膜症も同時に治ってしまった。

最近、この病気の原因は脈絡膜という網膜の下にある血管豊富な膜の血管の透過性が何らかの理由で上がることが分かって来た。もしそうなら漏出液用の漢方生薬が効きそうだが、骨折の患者さんは炎症があったので浸出液用の生薬を使った。

いずれにせよ、利水剤と瘀血を取る薬が重要だ。以前書いた外傷性の網膜剥離(はくり)には滲出液用の丸薬と瘀血(おけつ)を取る丸薬で治した。

それにしても便利な時代になった。車の中から診察を受けることができる。10年近く前、フランスのニース、オーストラリアのメルボルンと遠隔診療したことがあり、海外とも遠隔診療のできるSkypeが私のところの標準アプリだ。

浸出液と漏出液(しんしゅつえき、ろうしゅつえき)

浸出液

炎症による浸出液炎症によって血管の透過性が亢進して血管から液が漏れだす。これを浸出液という。
アレルギー性鼻炎で鼻の粘膜に炎症が起こり、鼻水がとめどもなく出る、肺炎で胸に水が溜まる、癌性腹膜炎で腹に水が溜まるとかいった場合は浸出液だ。漏出液に比べ、蛋白や細胞成分が多いのが特徴。治療は炎症を抑えることで、水をさばくことではない。

漏出液

漏出液心臓が弱って血液の流れが悪くなった時に肺に水が溜まったり、肝硬変で肝門脈の流れが悪くなるような状態では、血管の内圧が高まり、液がしみだしてくる。この場合は血管の透過性が亢進しているのではなく、血管内部の圧力が亢進することによって液が浸みだしてくる。だから溜まった液には分子量の多いものは含まれていない。これを漏出液という。
この場合は目的に合った薬、例えば心臓が弱っているのであれば強心剤や利尿剤などを使うし、腹水などでは利尿剤を使うことになる。

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