第299回「アメリカは内戦に向かうのか?」
(東洋経済新報社。2024年4月6日発行)
バーバラ・F・ウォルターというカリフォルニア大学サンディエゴ校政治学教授は国際安全保障の権威であり、内戦、非通常型暴力、交渉と紛争に重点を置いている。著者は、この本の中でウクライナ戦争は、盗賊、軍閥、民間の軍事会社、外国人傭兵、そして一般の反乱軍によって戦われている、アフガンやイエメンでも事情は変わらない。正規の軍服を身にまとい、一糸乱れぬ統制行動による階層的な戦闘部隊が実力を行使するなどという時代はもはや過去の話である。と述べている。
ウクライナはもともとロシアの領土
ウクライナはソビエト連邦の15の共和国ではなく、もともとロシアの領土だった。だがベルリンの壁が壊れた1992年に独立した。
ロシアとソビエト連邦
ソビエト連邦は15の共和国から成り立っていた。ウクライナとベラルーシとクリミア共和国はもともとウクライナ(コサック)であり、ソビエト連邦を形成する国ではなく、完全なロシアの領土だった。
1.ロシア(モスクワ●)
2.ウクライナ
3.ベラルーシ
ロシアには4つの不凍港がある
クリミア半島:
直接地中海に出ることができる唯一の港
ムルマンスク:
フィンランドの隣にあるムルマンスク。地中海に出るためにはジブラルタル海峡を回って入らねばならない。
ナホトカ、ペトロパブロフスク・カムチャツキー:
極東の日本海に面する。ヨーロッパに行くにはスエズ運河を通るしかない。
クリミア共和国はソ連のフルシチョフが誤って共和国として独立させたが、ロシアが西ヨーロッパの一員として存在するためには、クリミア半島を渡すわけにはいかない。もし他国がクリミアを取ろうとするとロシアは間違いなく核を使うだろう。それほど重要な拠点といえる。
ウクライナから脱走兵がポーランドに逃げ込もうとしている
ウクライナから多くの脱走兵がボーランドに逃げ出しており、兵力の不足を補うために刑務所にいる囚人まで兵士として前線に送り込んでいるが、ウクライナは圧倒的兵力と軍事力のあるロシアの前では生き残るすべはないだろう。
- 第299回「アメリカは内戦に向かうのか?」
- 2024年05月15日
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