第289回「スペイン風邪流行に似てきた」
コロナ感染後の世界
項目 | スペイン風邪 | コロナ感染 |
---|---|---|
感染者数 | 20億人 | 3億2千万人 |
死者数 | 5千万~1億人 | 552万人 |
感染期間 | 1918年から3年 | 2019年から3年 |
感染経路 | 鳥からのH1N1ウイルス | 中国から? |
m-RNAウイルスを用いた治療により、コロナ患者は激減した。m-RNAを包む膜を作る技術に成功したのはモデルナとファイザーしかなかった。体が膜を異物として反応し、炎症反応が起こるからだ。この成功でモデルナとファイザーは3年間で100兆円を売り上げた。
MEMO
SATOSHI NAKAMOTOはビットコインの創始者として知られているが、もともとはブロックチェーンの発案者だ。
ブロックチェーンはチェーンのように繋がったデータを後で改変しようとしても、その前のデータも、そしてその前のデータも繋がっているから改変できない。つまり、政府や銀行が個人の財産を管理するのではなく、個人が主役となる方法だ。日本人だと言われている。
スペイン風邪 | コロナ感染 | コロナ感染後 | |
---|---|---|---|
基軸通貨 | ポンド | ドル | ブロックチェーン |
マーク・ザッカーバーグがフェイスブックを始めたきっかけは、過去の友人が何をしているかを知りたかったからだ。だから登録されている20億個のアドレスに偽りはない。嘘を書けば友人にたどり着くことができないからだ。この20億個のアドレスを利用して少額の取引をすれば、貧しい人たちはすぐに口座を持つことができ、送金も自由に行うことができる。
通貨バスケット制度を利用し、ドル、円、ユーロなどを組み込み、スイスに本部を置いてリブラという名前で行おうとしたが、アメリカ政府の反対で挫折した。無論、アメリカ政府はブロックチェーンに多いに興味があるが、現状を壊されたくない機関投資家や銀行が反対した。マーク・ザッカーバーグは「私がやらなければ、誰かが先にやることになる」と捨て台詞を残している。いずれにせよ、このブロックチェーンがこれからの時代の主流になることは間違いない。
いずれにせよ、このブロックチェーンがこれからの時代の主流になることは間違いない。
MEMO:日銀のマイナス金利政策
日銀は銀行から金を預かる時、マイナス金利にしている。銀行は一定の金額を日銀に預けなければならないが、それがマイナス金利になると、早く貸し出したほうが得なので、できるだけ銀行は預金を減らそうとするからお金が市中に出回ることになる。
SWIFTとは
アメリカは強大な軍事力、政治力持つ大国だ。それを背景にSWIFTと呼ばれるドル決済を世界中に強いてきた。取引には4~5%の手数料がかかる。
アメリカはサウジアラビアに軍隊を駐留させて石油の値段をコントールしてきた。それでもSWIFTでカバーできる範囲は3分の2でしかなく、残りの3分の1の取引は中国の元やロシアのルーブルの直接取引になってきている。
円キャリートレード
日本は世界最大の債権国だが、円安の影響を受けて債権の値下がりが起こっている。今後、債権の収支が赤字になっていけば、債権国で無くなってしまう可能性が高い。
金利が0%に近い円を借りて金利の高いドルに投資すれば、ドルの利回りは4~5%なので手堅く儲けることができる。これを円キャリートレードという。これが世界中の金融の過大な流動性を与えている。アメリカは世界最大の天然ガスと石油の生産量を誇り、どの国も太刀打ちできない。
日本はGDPの230%もの借金を抱える債権国だ。政治家はそれでも赤字を増やそうとしている。こういう状況が続けば日本は不況にもかかわらず物の値段が継続的に上昇するスタグフレーションにおちいるだろう。世界中の通貨が過剰に発行されているのは、日本が原因だといえる。
- 第289回「スペイン風邪流行に似てきた」
- 2024年01月20日
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