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香杏舎ノート

第334回「鍼灸師の遠隔診療」

遠隔診療で、鍼灸師が治療を受けたいと問診表を送ってきた。問診表によると、腎臓と、肝臓、心臓、さらには腎臓も悪いと言う。私は「具体的に腎臓のどこが悪いのですか?」と聞いても、患者は「ともかく腎臓が悪い」としか言わない。そこで質問を変えて、「腎臓が痛むのですか?」と聞いてみた。しかし具体的な症状はない。
そこで私は、なるほどと思った。この患者さんは陰陽虚実で自分の病気を説明しているのだ。

陰陽虚実とは

陰陽とは世の中の物はすべて陰と陽の2つに分類され、陰と陽がバランスをもって存在するのが望ましいとする考え方だ。女は陰、男は陽、背中は陽、腹は陰といった具合に分けることができる。
五行とは 木 ( もく ) 、 火 ( か ) 、 土 ( ど ) 、 金 ( きん ) 、 水 ( すい ) の5つの成分から地球上のすべての物質がなりたっているという中国の哲学思想だ。木、火、土、金、水には相生(お互いに促進的に働く関係)と相克(お互いに抑制的に働く関係)の2つの関係がある。

臓器では木に肝が、火に心が、土には脾が、金に肺が、そして水には腎が、それぞれ割り振られている。促進する関係と、抑制する関係のバランスが崩れたときに病気になる。この割り振られた五行の抑制しすぎる関係や、促進しすぎる関係を正常にしていくのが病気の治療だ。病気を治療するためには、どの臓器にどの五行が割り当てられているかを知ることだ。

鍼灸師の先生は、この考え方で私に病気を説明しようとしていたが、実際には肝臓は自律神経の中枢であり、腎臓は成長を主る臓器であり、何故こういう分類を作ったかは古代の中国人に聞いてもらわないとわからない。

私は鍼も刺絡も得意だが、病気を治すためには西洋医学的な明瞭な意識を持って治療にあたらなければ病気は治ってくれない。漢方では、五臓六腑というように中空臓器を話題にしても実質臓器、例えば心臓などは臓器としてみなしてはいない。中医学の基礎理論となっている中国の古代哲学、陰陽五行論を説明するのが難しい。医者に陰陽五行の話をしても、宇宙人の言葉を聞いているようなもので、分かり易く説明することはとても困難だ。

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