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香杏舎ノート

第232回「銀座で開業するのはとても難しい」

銀座に400軒の医療機関

銀座は縦 1.2km 幅800m の狭い地域だが、そこに400軒の医療機関がひしめいている。300軒のクリニックと100軒の歯科医院だ。

銀座は美容外科など自費診療のクリニックばかりのように思えるが、予想に反して自費診療しているクリニックは少ない。

銀座は場所を借りるのが難しい

銀座の賃貸料が高いのは想像つくが、それだけではなく、借りるのが難しい。以前、開業場所を探している時、連帯保証人が必要なだけでなく、保証人の収入証明書も出してくれと言われた。自分の収入を教えてまで保証人になってくれる人などいない。そこで信用保証会社(家賃を保証する会社)を使ってくれと頼んだが、断られてしまった。

銀座にはビルが多いのでどこでも借りられそうだが、ほとんどがオフィスビル仕様なので、クリニックに必要な水回りを引くことができるビルは極めて少ない。

銀座地図

クリニックの夜逃げがある

薬の卸業者と話していると銀座では時々、医者の夜逃げがあるという。
以前、2件の夜逃げ被害にあった。そこで、会社は保険診療していないクリニックには薬を卸さない。保険診療なら診療報酬の振り込みが2ヶ月後なので、それを押さえることができるからだ。

最近、コロナの影響で2軒のクリニックが倒産した。

私が開業を続けてこられた理由

今のクリニックは山手線の有楽町駅から歩いて3分、東京駅からでも徒歩10分の好立地にある。広さは40坪、広すぎるがそれでも多くの人の協力でようやく借りることができた。

私が銀座で開業したかったのは、漢方の恩師である山本巌先生が教えてくれた本来の漢方の考え方を、日本漢方の考え方が中心の東京の漢方医に知ってもらいたい、そのことが山本先生へのお礼になるという気持ちからだった。

クリニック前の神社

クリニック前の神社

私は神戸の出身で、東京には親戚もいなければ友人もいない。今から思えば、よく10年近くも開業してきたものだと思う。

私の神戸のクリニックは人通りのほとんどない住宅地の中にあり、クリニックの前は神社だ。それでも患者さんが遠方から来てくれ、患者さんの半数は市外か県外だった。東京からの患者さんも20人ばかりいた。

私が銀座で開業を続けてこられた理由は、開業初期の大変な時期に、神戸の患者さんが私の丸薬を続けて飲んでくれたからだ。そうでなければ、開業を続けるのは難しかったかもしれない。

自費診療と銀座

地方の漢方医から「銀座だから自費診療ができるけれど、私の開業場所ではとても無理だ」とよく言われる。しかし、銀座だから高額商品が売れるといった類の考え方はまったくの誤りだ。本当に良く効く漢方薬は何処にいても患者さんは飲んでくれる。

神戸の時の自費診療額は売り上げの3分の2を占めていた。腕が良ければ地方ほど患者さんが患者さんを紹介してくれる。東京は噂がほとんど広がらない場所だから、腕が良ければ地方の方がやり易いのかもしれない。

急な立ち退きを迫られる

最近、ビルの建て替えのために急な立ち退きを迫られている。
今年中に引っ越しせねばならない。いかにも銀座らしい話だ。

いずれにせよ銀座での開業は困難をともなったが、銀座に来て一番良かったと思うのは、とんでもなく難しい患者さんを多く診ることが出来たことだろう。

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