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香杏舎ノート

第176回「エアウィーヴ、テンピュール、マニュフレックス」

人の人生の三分の一は寝ている。だから寝床はとても大切だ。職業柄、寝床にどんな物を選ぶかは昔から興味があった。
一番初めに興味を持ったのは西式健康法だ。せんべい布団に木の枕がいいという。布団はせんべい布団を使っていたが、枕は丸太を半分に切ったような木の切れ端を買ってきて使ってみたが合わずに断念した。

テンピュール

50歳になって五十肩になった。寝返りを打つと肩が前に押し出され、激痛が走る。少しでも楽にならないかと、その当時、はやりのテンピュールを買って使ってみた。
残念なことにテンピュールは私には合わなかった。最大の欠点は冬と夏で固さが極端に変わることだ。またとても重くて動かすのが不便だ。低反発より高反発のほうが合っているのかと思って、今度はマニュフレックスにしてみた。

マニュフレックス

マニュフレックスはテンピュールほど高価でもなく、高反発なのが気に入った。妻はマニュフレックスにして腰痛が無くなった。私は寝相が悪いのでベッドではなく、畳の上に寝ている。そこにマニュフレックスを敷く。マニュフレックスに敷きマットをかけて寝ている。なかなか快適だ。

睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠というのがある。レム睡眠時は、筋肉は休息しているが、脳が覚醒している状態で、目だけが活発に動く。(Rapid eye movement sleep)。この時によく夢を見ていると言われる。ノンレム睡眠の時は(Non-rapid eye movement sleep)脳は深い眠りにつくが筋肉は多少緊張している。

睡眠中は筋肉の緊張もなく効果的なストレッチができる子供は寝相が悪い。体を捻じった格好で寝ていたり、万歳をしたような恰好で寝ていたりする。体を捻じった状態で完全に筋肉が弛緩すると骨格の歪みも取れてくる。整体やマッサージで背骨の歪みを観察していると、睡眠不足の時は背骨の歪みがひどく、十分に睡眠を取れた時は歪みが回復しているのが分かる。だから熟睡できれば背骨が矯正され疲れが取れる。

エアウィーヴ

マニュフレックスのクッションが弱ってきた感じがしだした。もう8年位使っているから腰の部分に落ち込みがあるようだ。そこで最近はやりのエアウィーヴを買ってみることにした。だがとても高価だ。10万はする。
特売をしていたので買うことにした。少しばかり長めのを買った。薄い割には寝心地がよく熟睡できる。

空気の層が多く、洗うことができるのもいい。売り場の人に詳しく聞くと、やはり化学繊維の素材で出来ているものは7‐8年でへたってしまうそうだ。確かにそうだろう。
そういえば家のソファは5-6年ごとに4-5回張り替えている。張り替えには新品の7‐8割の費用がかかるが、形が気に入っているので、他の物に買い替える気がしない。

いずれにせよウレタンなどで出来ているクッションの寿命は7‐8年と考えておく必要があるようだ。ずいぶん以前はシモンズのベッドで寝ていた。バネの入ったものは劣化が少ない。でもバネは鉄でできているから重くてベッド以外には使えない。

枕はどれがいいか?

寝る向きにより頭の位置が異なる枕についてどれがいいのかとの質問をよく受けるが、どれがいいのか私には分からない。
基本的に仰向けで寝ている時と横向きで寝ている時を比べると床からの頭の位置はずいぶん違う。仰向けでは寝床と頭が近く、横向きでは肩があるから随分遠くなる。
そういうことを考えると、枕の真ん中は薄く、両端に行くほど分厚くなっているのがいいのかもしれない。

枕にも低反発や高反発があるし、ブラスティックの筒を切ったようなものが詰まっているものもある。これは個人の好みだろう。

頭蓋骨は一つの骨の塊だから、マットレスのように腰の部分が落ち込んで背骨が曲がってしまうというようなことはない。
ただし首には負担がかかる。私のように寝相の悪い者は、つねに枕が正常な位置にあることはなく、敷布団の外に枕が飛び出していることもある。
大切なのはやはり敷布団で、寝返りが打ちやすいものがいいのだろうと思っている。

私の好みは寝返りの打ちやすい高反発な敷布団、枕は固めだ。深く眠れない時は寝具より体の凝りが原因のことが多い。

昔、小林多喜二の蟹工船を読んだ時、本当に疲れたらうつ伏せでしか眠れないと書いてあったように思う。背中が凝りすぎるとそういう姿勢しか取れないのかもしれない。フランスでは恋する女はうつ伏せで寝るとも聞いたことがあり、どれが本当か分からない。

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