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臨床日記

【 漢方・整体施術 治療症例 】
104.膵臓がんの治療

63歳 男性

神戸大学病院で膵臓に癌が見つかり、余命2か月と言われた。4か月後、導聖丸と利膈湯の投与で癌が小さくなり、膵臓からその部分だけを核摘出することに成功した。

利膈湯(りかくとう)は半夏と山梔子と附子の三つの生薬からだけなる。
以前、山本巌先生に食道ポリープのできた患者さんを診てもらうことがあった。その時に、黄連解毒湯(黄連、黄芩、黄柏、山梔子)と炮附子末を合わせて治療された。炮附子と山梔子でポリープは消失した。つまり中心の薬は附子と山梔子だ。

私は通導散合防風通聖散加桃仁、牡丹皮(通称は導聖丸)を出していた。すると病院から「通導散や防風通聖散の中には芒硝や大黄が入っているから下痢をするのではないか?」との連絡があった。

しかし、私の導聖丸の中には下剤の成分は入っていない。たくさんの癌患者を治してきたが、山本漢方で言い伝えられているような下剤の必要性はない。なくても癌はよくなる。

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46歳 女性

築地の癌センターで大腸がんの腹膜転移と言われ、余命4か月と言われたが、煎じ薬を煎じた後の残りカスを再び煎じて飲んだ。
すると22年たったいまでは癌の再発もなく、薬も飲んでいない。

煎じ薬は薄くて1番煎じだけでは十分にエキスに抽出できない。2番煎じまですると相当濃くなる。丸薬は煎茶と抹茶の違いで、丸薬のほうが、はるかに効果が高いし、たくさん飲める。

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メモ:

平胃散が下痢に良く効く。平胃散(蒼朮、厚朴、陳皮、大棗、生姜、甘草)という名前なので胃の薬と思っている医者が多いが、下痢止めだ。

矢數道明先生の書かれた漢方処方解説によれば【胃内に食毒と水毒が停滞しているのを平らかにするという意味で平胃散という】と書いてある。しかし、主な作用は水毒、つまり水を取る作用だ

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