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臨床日記

【 漢方・整体施術 治療症例 】
100.生薬の研究戦略

学問を研究するときに方法論が重要であることは言うまでもない。科学の発達していなかった時代に作られた漢方医学のような迷信にみちた学問を研究する場合は、なおさらデカルト以来の科学的、かつ合理的な方法論で解明していくことが大切だ。

漢方処方には幾つもの生薬が含まれている。たとえば葛根湯には7つの生薬が含まれている。ふつうは4から15くらいの生薬が処方に含まれている。長い歴史の中で生薬が組み合わされてきた理由は、薬の効果を高めるためや味を良くするためだが、陰陽五行思想から組み合わされた生薬もあると思われる。

漢方処方は何千もあるが、処方を見ていると多くの生薬が繰り返し使われていることが分かる。だから処方を構成する生薬はそれほど多くないはずだ。

そこで日本に輸入される生薬を調べてみた。日本でも生薬は作られているが、ほとんどは輸入だから、大体の使用傾向はつかめるはずだ。約260種類の輸入生薬のうち上位30種で使用量の全体の75%を占め、71種類で使用量の95%になることが分かった。

(1)71種類の生薬を知れば漢方の達人になれる

単味生薬の丸薬

単味生薬の丸薬

つまり71種の生薬の薬効を知れば、それを組み合わせて作られている処方を理解することができる。数多くの処方を覚えるより、生薬一つ一つの薬理作用を正確に知ることが何より大切だ。

そこで単味の生薬丸71種類を作って、その薬効を調べてみた。

清熱剤の表を見ると、多くの生薬が繰り返し使われているのが分かる。処方を分析すると、この中で一番清熱作用が強いのは、使用頻度が14回の黄芩だと分かる。

(表1)効果のある生薬を統計的に調べた<br>(大学の講義ノートより)

古典に書かれている処方は現代病には効かない

漢方処方は科学の発達していない時代に作られたから、漢方の古典を読んでも、どんな病気に使われたかは分からない。

当帰芍薬散はもともと妊婦の腹痛に使った薬だが、それがどんな病態だったかは分からないし、葛根湯は伝染病の初期で【背中や首が凝って、汗が出なくて寒気がするとき】に使う薬だ。だが、それもどんな伝染病かは分からない。

医学が発達したのは19世紀になってからだ

古代の中国人は腎臓を見て、それが成長をつかさどる臓器と考え、便と尿を分ける闌門(らんもん)という空想の器官を想像していた。こういった知識を額面どおり受け取ってはいけないが、今でも陰陽五行の中でこういった考えを受け継ぐ医者もいる。

(2)生薬の薬効が解明ができたのは丸薬を使用したこと

単味の生薬は煎じ薬にしても粉末にしても不味くて飲めない。だから丸薬でしか研究できなかった。

生薬末を米のデンプンで固め、その上から天然のコーティング剤であるシェラックを塗ると丸薬は味も匂いもしなくなるので、飲みやすい。

ある時、山本巌先生は変形性膝関節症を患っている私の母に漢防已という単味の生薬を煎じ薬で出した。母は大変我慢強い人だったが何度も吐いて飲むことができなかった。煎じ薬には味を良くする甘草、生姜やナツメが入っているから飲めるのであって、そうでなければ単味生薬を煎じて飲むことはできない。

(3)独自のカルテを作って病気による必要な丸薬量を計算した

日本で売られている電子カルテは保険点数を計算するいわゆるレセコンであり、病気の種類による薬の必要量などをデータとして取ることができない。そこでエクセルを使って独自にカルテを作り、病気による薬の必要量を導き出した。

注:独活寄生湯丸とかいてあるが、中身は数種類の生薬で出来ている。

(4)自費診療での研究

患者さんは生薬丸の研究に協力してくれるボランティアではないので、効くかどうかは患者さんの了承を得ながら30年近くかけて生薬の効果を確かめていった。そして現代の難病に効く新しい処方を作っていった。

こういった努力の結果、1年間に700キロ以上使う漢方丸薬のうち、80%が単味の丸薬か2-3種類の生薬で出来た丸薬であり、それですべての病気に対応している。私の医院には内科、外科のみならず皮膚科、整形外科、産婦人科などあらゆる患者さんが来られるが、数十種類の丸薬の組み合わせで対応できていることになる。
ただし、研究用に作った丸薬は200種類くらいにはなるだろう。

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