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香杏舎ノート

第328回「平胃散と大建中湯」

保険のエキス製剤を作っている会社で私が信用しているのはコタロー漢方製薬しかない。
ともかく馬鹿がつくほど真面目な会社だ。この会社が作っているエキス漢方で保険の漢方医でも使える処方を2つ教えよう。一つは大建中湯でもう一つは平胃散だ。

大建中湯はお湯に溶かして飲む

「大建中湯を手術後の麻痺性イレウスに使ったらいい」と漢方の師である山本巌先生が発表してから、西洋医学の先生も普通に使う薬になった。もともと山本先生はヒルシュスプルング病にも使っていた。1日の服用量は27gもあり、通常の漢方エキスの1日量が7.5gであることを考えると、とても飲める量ではない。

大建中湯は山椒、生姜、人参、コウタイ(膠飴)からなる。量が多いのは、膠飴(アメ)のせいだ。

コタロー漢方製薬は日本で初めてエキス漢方を作った真面目な会社だ。どうして27gもの大建中湯を作ったのかと聞いたら、原典通りに作ったらこうなりましたと言う。
じつは飴がエキスの量を多くしているのだ。他社は量を多くしたくないので、飴を減らしている。

私は飴の意義を知るために飴を抜いた大建中湯の丸剤を作ってみたことがある。だが胃は悪くなるし、動物実験で犬に投与したところ痙攣を起こした。やはり大量の飴が必要なのだ。

大建中湯は冷えによる便秘や冷え性にもすごくいい

コタローの大建中湯は細粒なのでお湯に溶かして飲む。すると飴湯を飲んでいるようにとても美味しい。湯は体を温める作用もあるからますます効く。27gでもなんなく飲める。

他社の大建中湯は顆粒だから湯には溶けにくい。私は患者さんに体が冷えたときに大建中湯をスプーン2杯分、お湯に溶いて飲むと、胃腸も元気になると教えている。

平胃散

平胃散と聞くと、ほとんどの人が胃の薬だと思っている。だが、下痢止めの薬だ。蒼朮2g、厚朴1.5gが主薬で、大棗、生姜、甘草、陳皮は機能を持っていない。

私のクリニックでは1回6gを、下痢が止まるまで飲み続けてもらう。すると1日で下痢は止まる。西洋薬のロペミンよりはるかによく効く。ほとんどの漢方メーカーはこういったことを知らない。

平胃散はコタロー漢方だけが作っているわけではないが、こんな使い方を改めて宣伝してくるような会社は信用できない。

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