【 漢方・整体施術 治療症例 】
114.漢方の効果をみる15分テスト
漢方の師である山本巌先生は来院した患者さんにその場で薬を飲んでもらい、薬が15分で効くかどうか調べていた。しかし、15分ではとても判定出来ないはずだ。
科学的に合成された西洋医学の薬でも効果が出るまでに60分はかかる。漢方薬のような天然の生薬を飲ませても、そんな短い時間で効くはずもない。
先生は漢方薬を【振り出し】で飲んでもらっていた。【振り出し】とは煎じ薬をティーパックのように熱いお湯に入れて飲んでもらう方法をいう。
【振り出し】は、戦国時代に刀傷(カタナキズ)を負った負傷者の出血を止めるために金創医(きんそうい、刀傷を治す外科医のこと)が使っていた方法だ。早く血を止めないと、失血死するからだ。
しかし、実際に15分テストを見た人しか分からないことだが、その場で腰痛が取れたり、鼻アレルギーが無くなったりする。
両手に荷物をもっていたために顔面から転倒した。1時間後には額の腫れも引いている。目の下の出血も引いていることが分かる。
15分テストは止血丸10g(芎帰膠艾湯加減)麻黄石膏丸3g CO丸5g(通導散に樸樕や赤芍を入れたもの。大黄や芒硝は除いている)でおこなった。
山本巌先生は15分テストで人の真似のできない腕を持つことが出来た
漢方医は、2週間分の薬を患者さんに出して薬の効果を判定する。しかし、15分テストで効く薬が分かっていれば、その場で漢方を調合できる。だから、一般の漢方医より何十倍も早いスピードで腕を上げることが出来た。山本巌先生が名医になれたのは15分テストを見出したことだ。
残念ながら15分テストは写真では時間軸が証明できないため、実際に経験した人でなければその凄さを実感できない。
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114.漢方の効果をみる15分テスト - 2024年12月01日
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