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香杏舎ノート

第201回「死ぬまで働いた方がいい」

ある女性から手紙が届いた。身近に起こった様々な出来事を書いてきたが、東京から田舎に引っ越して寂しそうなので次のような手紙を送った。

「江戸時代、テレビもラジオも新聞も、そして無論、スマホもありませんでした。本はありましたが数も種類も少なく、高価でしたから、同じ本を何度も何度も読んだに違いありません。
手紙は1通出すのに1500円から2000円かかりました。坂本龍馬は土佐にいる乙女姉さんにたくさんの手紙を送っていますが、江戸から土佐まで10日から2週間かかり、確実に着くという保証もありませんでした。ですから手紙も、何度も繰り返して読んだに違いありません。
人々は自給自足で、日の出と共に働き、日が沈むと就寝していました。電気のない時代の人たちはどうやって気晴らしをしていたのでしょう?

多分、家族や近所の人たちとの会話が楽しみでもあり、息抜きでもあったのでしょう。井戸端会議という言葉があるくらいですから、出会った人と立ち話をしていました。今でも犬を連れたおばさんが立ち話をしているのをよく見かけます。やはり人との話は楽しいのです。

テレビやネットは受け身の情報であり、語らうという楽しみはありません。SNSで情報を発信しても相手の顔を見て話すのではないので、誤解を受けて炎上してしまうこともあります。生身の相手と向かい合い、相手の言いたいことと自分の言いたいことをキャッチボールしながらでないと楽しい会話は成立しません。

人は孤独なものですが、家族という集団の中に生まれ、学校という集団の中で育ち、会社という集団の中で過ごしていきます。属する集団が不幸なら、人はひどい孤独を感じますが、家族が仲良ければ孤独を感じないですみます。

人と接することは煩わしいこともついてきます。相手の話も聞いてあげなければならないからです。それを今の人はとても嫌がるようになりました。でも、相手の話を聞いてあげなければ相手も自分の話を聞いてくれません。若い時はあまり孤独を感じないので、つい横暴になりがちですが、友人や家族ほど大切にしなければならないものはありません。たとえお金があっても孤独は解消しません。お金を払っても親身になって話を聞いてくれないものなのです。相手の話を聞いてあげて初めて相手も自分の話を真剣に聞いてくれます。

仲のいい家族をもつことは誰にでもできることではありませんし、仲のいい友人に巡り会うのが難しいこともあります。子供がいても家を出て行きますし、伴侶に恵まれても先立たれることもあります。定年になれば会社を追い出されてしまいます。つまり歳を取ると集団からも離れて孤独に暮らすことになります。どうすればいいのでしょう?

1番良い方法は、体の負担のない範囲で一生働き続けることです。同じ仕事をする仲間ができれば、仕事という共通の話題ができます。作業の中で会話も弾みます。また給料をもらうことができます。幸いにも日本は少子高齢化で人手不足が顕著化してきます。ですから良い職場を選びながら働き続けることが1番楽しいことだと思われます。今の人は近所づきあいも嫌う人が多いので、仕事仲間が一番親しくなれる可能性が高いのです。

おそらく江戸時代の人は孤独に強かったに違いありません。今ほど刺激がなかったからです。またお百姓さんは一生働き続けなければならなかったので、孤独や退屈を感じることもなく、病を得てすぐに亡くなったと思われます。農作業ができなくなると囲炉裏端で草鞋を作り、子供の面倒をみてみたりして過ごしていたはずです。
そういった時代に戻っていけばいいのです。歳をとって仕事をしていると、自分が社会の中で評価されていると感じるはずです。お金をもらうことで感じることができる思いです。ともかく働くことです。今、会社に求められているのはどう居心地の良い職場を作っていくかということだと私は思います。」

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