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臨床日記

【 漢方・整体施術 治療症例 】
82.牛黄の効果

紀元前から中国人は牛の胆石(牛黄)を開竅薬(かいきょうやく)、つまり意識をはっきりさせる薬として用いてきた。千頭に1頭の割合で見つかる牛の胆石をどうして薬として使いだしたのかは分からない。

投与量は少ない

牛黄の通常投与量は100~150mg、生薬としては異例に少ない量だ。希少生薬だから少ないのかもしれないが、今まで少ない量で使われてきたのだから、少ない量でも効く。昔の投与量を調べてみると1分、0.375gとあるのを見つけた。

牛黄にも上質なものとそうでないものがある。
オーストラリア産の最上級のものであれば、100~150mgでも十分だと思う。牛黄は薬局で売っているドリンク剤にも入っているが、量は極端に少ない。100mgと書いてあってもチンキ、つまりアルコール抽出物なので、おそらく原末なら数ミリグラムしか入ってないはずだ。値段から考えてもその程度だろう。

牛黄の品質

オーストラリア産の最高級牛黄

ブラジル産の牛黄が輸入の半分占めるがオーストラリア産が最上級のものだ。アメリカや日本でも牛黄が取れるが、狂牛病の起こったことのある国の牛黄は使わないから、供給量は限られてくる。

私は品質を確かめるために、信頼のある問屋から胆石の状態で買って粉末にしている。

牛黄の効果

一番の効果は疲れきった時に意識をはっきりさせて集中力を高める作用だろう。とくに定年を過ぎで忙しく働いている人に一番喜ばれる。若い人にも効くが、若い人は体力があるので、よほど疲れた時でないと有り難みを感じにくい。

知り合いの薬剤師は大学受験の息子に毎日牛黄を耳かき1杯飲ませていた。息子さんは学校に行く時に昼と晩の弁当を持って出る。学校が終わると家族が息子を駅まで車で迎えに行く。夕食の弁当は塾に向かう車中で食べる。1時間ほどで塾につく。帰りは塾まで親が迎えに行く。そんな過酷な勉強を乗り越えて見事に東大に合格した。

普通は、毎日飲むといった贅沢な使い方はしないし、効果も実感しにくい。牛黄はひどく疲れたときに飲む。牛黄は投与量が少ない分だけ高齢者でも嚥下障害を起こさずに飲めるのがメリットだ。

痴呆に効く

80代後半のご婦人がご主人に牛黄を飲ませて元気にさせたいと言う。
ご主人は痴呆がひどく、1日中、家にいて動かないし、言ったことをすぐに忘れてしまう。毎日、牛黄を飲んで1~2ヶ月すると、活発になり、やる気も出て一人で買い物にいけるまでになったと喜んでくれた。

その報告を受けて調べてみると、10世紀頃の文献にも老人ボケに効くと書いてある。物忘れではなく、痴呆に使えるようだ。牛黄は上質なものは効きが違うように思う。

必要量は病気によっても違うはずだ

牛黄は高価すぎて必要量がはっきりしないし、乳癌や黄疸、精神錯乱にも使われるから病気によっても必要量が違うはずだ。毎日飲む必要があるのかどうか、患者さんの協力を得て調べているところだ。

元気を出す薬としては高価だが、もしよく効けばその価値はあるのだろうが、あまりに値段が高騰していて使うことが出来なくなってきている。

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