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香杏舎ノート

第188回「はく製になった言葉」

言葉には不思議な霊力がこもっていると古代の日本人は考えていた。言葉に霊力があるかどうか私には分からないが、人の体から発せられる言葉、つまりナマの言葉は録音された言葉とは明らかに違う。

言葉を発するとき人はジェスチャーをするし、息づかいや体から出るエネルギーを話す人から感じる。テレビ電話で話してもじかに話しているのと違うのは、そういう要素が抜け落ちてしまうからだ。直接、人の話を聞くと、その人の気というかスピリットというか、言葉の意味するところ以外のものも我々は感じることができる。

はく製になった言葉

ライオンのはく製イラスト考えてみると録音した声や書きとった言葉は、いわば言葉のはく製のようなものだ。ライオンのはく製はまさにライオンだが、迫力も活力も感じられない。録音された言葉とナマ言葉とは別物だという認識が必要だ。

会社に入った新人がヘマをして上司が取引先に頭を下げに回った。上司は新人にはパワハラにならぬように言葉を選んで注意をした。しかし、新人がまた同じヘマをやらかして、また取引先に頭を下げて回った。度重なる失敗で、ついひどい言葉で怒鳴りつけた。新人はヘマをなんとも思っていない態度だったので、そんな言葉を言った。それをテープに取られた。確かにひどいことを言ったが、ナマ言葉のキャッチボールの中で出た言葉をはく製にされたので、自分が悪者にされた。

書き言葉

書き言葉とは相手をみて言葉を発するのではなく、相手を想像して綴られた文字だ。つまり、相手を目の前にして発せられた言葉ではなく、読み手を想像しながら頭の中で推敲を重ねて綴られた言葉だ。講演をするときや物を書くとき、読み手を想像しながら言葉を選んで原稿を書いていく。これが書き言葉だ。

物事を説明するのには書き言葉は分かりやすい。頭の中で十分に練られ、しかも順序よく言葉が並んでいるから理解が進む。しかし感情的な言葉を書き言葉として書くと問題がおこる。相手の反応をみながら言葉を選んでいくことができないからだ。相手が憎いと思えば本人を前にして話すより気楽な分だけ過激な言葉になり、反対に相手に好意を持っている場合も自分の心の中で対話しながら書くからやはり過激になる。

フェイスブックやツイッターで自分の考えを書く人が増えた。相手を想像して文章を書いていると自分の思い込みが強くなりすぎて、炎上する。相手のいる前では言えないようなことを書き言葉として書いてしまうからだ。

私は言葉を3つに分けて考える必要があると思う。

  1. 相手をみながら話すナマ言葉
  2. はく製になった言葉(これにはビデオも含まれる)
  3. 書き言葉

「ナマ言葉」と「はく製言葉」

人の思い、考え方などを正確に知るためにはナマ言葉がいい。直接その人物にあってその場の雰囲気にひたりながら言葉を理解しないと正確な意味が分からない。

最近、はく製になった言葉をその人の本意だと勘違いして扱っていることが多い。どんな場面で、どんな感情でいったかを無視して扱われると、その言葉の使われた本当の意味を理解することができない。また書き言葉もナマ言葉ではないことに注意が必要だ。

書くことになれていない世代

つい最近まで毎日文章を書くというのは、小説家といった限られた人だけだった。私のように字が汚く、誤字脱字だらけの人間は文字を書くのをためらった。
辞書を引きながら誤字がないか確かめつつ手書きで字を書くのは大変な作業だ。おまけに字を書いたところで誰も読んでくれなければ面白くもない。パソコンやスマホが字を書くという作業を楽にし、ネットを通じて多くの人が書いた文字を見てくれる時代になった。だから多くの人が言葉を文字として書くようになった。ライン、メール、フェイスブック、ツイッターでほとんどの人が毎日文章を書いている。

現在、人々が言葉に敏感すぎるようになっているのは、3つの言葉が同じ重さを持つと考えられていることだろう。

昔はナマ言葉しかなかった。ナマ言葉の時代はセクハラ、パワハラ、マタハラもあまり話題にはならなかった。ナマ言葉の時代はルールがはっきりしていた。言葉で言っても大抵のことは大丈夫だが、手を出したらアウトというものだった。
最近ははく製になった言葉を持ち出してライオンが来たから危険だと騒いでいる人が多い。

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