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香杏舎ノート

第12回「日照時間」

医学部を出て大学病院で研修医になったとき、とても忙しかった。月に4~6回の当直に加え、患者さんが重症であれば重症当直をする。月の半分以上を当直で過ごすことも珍しくない。「お医者さんは当直すれば次の日は休みでしょう」とよく言われるのだが、そんなことはない。通常どうりの勤務だ。家に帰っていても患者さんの容体が悪くなれば呼び出しをうける。土日も重症患者がいれば休めない。「超過勤務の手当てがあるのでしょ」とも言われるがそれもない。まるっきりのタダ。大学病院に限らずどこの病院でも時間外手当ては出ない。

ところでそんな忙しい時期、私は自分の日照時間がずいぶんと不足しているなと感じていた。たまには青空を見ながら日の光を十分に浴びてみたい。あまり日光を浴びないと病気になるのではないか。そんな漠然とした不安を抱いた。

オータムブルーという言葉がある。秋から冬にかけて日が短くなり、陽射しが弱くなると憂鬱な気分になるという意味だ。北欧のように太陽光線の弱い国の人は日照不足が病気を引きおこす。スウェーデン人850万人の20%が太陽の沈む秋から体調に変化がおこる。無気力、不眠、食欲や性欲の低下などだ。これは季節性不調とよばれるもので一日のうち2~3時間白い部屋の中で明るい光線を浴びることで治療をするという。(人工光線浴 曽野綾子 Voice April、1999 258)

日本の陽射しはスウェーデンに比べてはるかに強いが、夜勤ばかりしている人や一日のほとんどを屋内で過ごしている人たちは日照時間が少なくなっていないのだろうか。蛍光燈が明るいといっても太陽光線の何百分の一でしかない。私たちの日常生活は昔にくらべ日の光を浴びることが確実に少なくなっている。デスクワークをする人は一日の大半を屋内で過ごす。子供も受験で忙しいし、遊びもテレビゲームなど、屋内での活動がほとんどだ。こういう光線不足が日本人にもスウェーデン人のような体調不良をもたらしているのではないかと思う。

不登校児に光線治療

最近、不登校の生徒が急速に増えて中学生では10万人以上の子供たちが学校を長期に休んでいると聞く。不登校児の中には朝目覚めずに学校を休んでしまう子供が多い。夜遅くまで起きていているのは平気だが朝起きれない。朝起きれないから学校を休んでしまう。これは、いままで単なる怠け心と考えらえていたが、一種の睡眠障害であると考えられるようになった。

睡眠のリズムは脳の松果体から出されるメラトニンというホルモンがつかさどっている、このホルモンは日光を浴びると分泌が抑さえられ、反対に暗くなると分泌が高まる。もし強い光が目から入らなければこのホルモンの正常な分泌リズムがこわされて体内時計の狂いが生じて朝起きれないといった症状がでてくる。
不登校児の治療には強い光を体に浴びせて体内時計を正常にもどす方法が試みられている。

憂鬱にも光線治療

日本では軽症の鬱病の患者が増加している。鬱病とはすべての行動に対する意欲が失われる病気で、ゆううつ感、おっくう感などを訴える、性欲、食欲が低下し、朝おきるのがつらく、夕方になるにしたがって元気になる。こう書いてくると、不登校児や季節性不調と症状がそっくりなのがわかる。鬱病の治療にも光線療法が用いられる。
以上のことから不登校、鬱病などの精神活動の異常が増加しているのは、太陽の光をまともに浴びる機会が少なくなっているのが原因ではないかと想像することができる。

太陽の光を体にあてて癌を治療する

光線は人の精神活動にとても重要なのだがそれだけではない。「太陽の光を体にあてて癌を治療する」そんな太陽の光を利用する民間療法がある。治療は簡単な集光器、凸レンズのようなもので太陽の光を集めて病気のある場所に当てる。そんな治療だが末期の胃癌が治ったという。だが自然の太陽の光を利用する治療には欠点がある。曇りや雨の日には治療ができないことだ。そこで太陽の光に近い器具が考案された。炭素棒に高い電圧をかけると燃えて熱と光が発生する。いわゆるアーク灯だ。これを太陽光線の代わりに患部に当てる。そんな器械が売られている。興味深いのは病気によって炭素棒を換えることだ。炭素棒にはアルミや銅といった金属が含まれた種類の違う棒が何種類も用意されている。金属の種類によって出る光の色が異なる。それによって治る病気の種類も異なる。癌だったらこの金属を含んだ炭素棒、リウマチには別の炭素棒というふうに治療する。実際の効果はともかくとして、ここまで厳密な治療体系ができているのだ。

以上のことから日照時間の不足がいろんな面で体に害を及ぼすかもしれないと想像できる。私が研修医時代に感じた不安も間違ってもいなかったのだろう。もし自分が日当たりの悪い生き物だと感じたらできるだけ時間を作って太陽の光を浴びることをお勧めする。

私の経験

季節のいいときは住まいの近くの公園のベンチに座って雲を見ることにしている。太陽の光が気持ち良く感じられるときは最高の気分になる。でも中年男が一人ベンチに座って空を見上げているのを他人がみると、いい想像はしないだろう。

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