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香杏舎ノート

第310回「好きな1万円札と嫌いな1万円札」

一番好きな聖徳太子の1万円札

小学校1年生のときに出たばかりの聖徳太子の1万円札を病院経営者の祖父から見せてもらった。家族全員で見た覚えがある。当時、100万円あれば家が一軒建ったから大変高額な紙幣だった。

祖父は日本人として初めてハーバード大学で学位を取った外科医で、英語が堪能だった。戦後の日本が貧しかった時代、多くの進駐軍の兵士を治療して景気がよかったと聞いている。

聖徳太子とは

聖徳太子は飛鳥時代の皇族で、政治改革で手腕を発揮した。西暦574年に生まれている。こういった経歴から私は聖徳太子の1万円札が1番好きだ。

福沢諭吉の1万円札 1835年生まれ

慶應義塾大学を作った学者であり、啓蒙思想家として尊敬されている。学者として日本を元気づけた立派な学者だ。【学問の勧め】はあまりに有名だ。

1984年に1万円札の肖像画として使われ、20年後の2004年、紙幣刷新の時も唯一肖像画が引き継がれた。

恥ずかしい渋沢栄一の1万円札(渋沢栄一 1840‐1931年)

渋沢は妾が当たり前の当時としても異常な好色であり妻妾を含めると総勢17人以上も子供が居た。さらに68歳という高齢で子供を作った。また妻と妾を同居させて世間を賑わせた。(Wikipediaより)。

日本の工業化に尽力した人物でも1万円札を見るたびに、こんな人物が紙幣を飾るなど恥ずかしい気持ちになるのは私だけではあるまい。またみずほ銀行は自分の銀行の創設者として宣伝に使っている

こんな国辱的人物を肖像画として使うことにためらいはなかったのだろうか。偽造防止の目的だけなら福沢諭吉の時のように続けて福沢諭吉の肖像を使うことはできたはずだ。

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