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香杏舎ノート

第301回「フランスの赤ワインは大量に捨てられている」

Forbesの記事によると、フランスでは赤ワインが大量に捨てられているという。フランス人は手間のかかる厄介な赤ワインを敬遠するようになった。さらにコロナ禍の影響もあり、多くのワイナリーが閉鎖されている。
何故、赤ワインは手間がかかるのだろう。

日本人にはない抜栓(バッセン)時間という概念

1本400万円もするロマネコンティの生産地であるブルゴーニュ地方の赤ワインは貴重品で、無論、捨てられたりしない。ロマネコンティを美味しい状態にするには4日かかる。

4日前に抜栓してワインセラーに保存しておく。決してデキャンタをしてはいけない。ゆっくり目覚めさせる必要があるのだ。もし停電になればワインはダメになってしまう。それほど赤ワインは繊細な扱いが必要だ。

私がワインの会を主催していた時、フランス人のアレックスは、赤ワインだけは飲む時間に合わせて自分の経営するワインショップから抜栓して持ってきていた。だが、ボルドーなどの赤ワインはコロナ禍の影響もあり、フランス人はほとんど飲まなくなった。

ロマネコンティが何故最高のワインなのかはロバート・パーカーに聞いてもらわないとわからない。彼がワインの評価をすべて決めているからだ。

赤ワインが余っている

アレックスとワイン仲間たち

ボルドーやラングドック地方では赤ワインが4億本も余っていて、赤ワインを蒸留してアルコールとして販売するという。フランス人は手間のかからないビール、ロゼワイン、ノンアルコールワインなどに移行している。

確かに赤ワインは飲むのに手間がかかるから忙しい暮らしの中でいい状態にするのは大変だ。この地域のワインは過去10年で32%も消費量が減っているのだ。さらに景気が悪いから生活の必須ではないワインはポルトガル34%、ドイツ22%、スペイン10%も消費量が減っている。

アレックスはソルボンヌ大学で英仏の100年戦争を研究していた。その頃の日本の状況に興味を持ち今川義元の研究を始めた。明治大学に留学して今川義元の戦略、法律などを研究していたから古文が読める。

彼からメールをもらったら「今度ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いします。」などと書いてある。彼は長い時間をかけて古文を勉強したわけではないので、もともと語学に才能があるのだろう。

あえてアルコールを飲まないという人々

そもそもアルコールを飲まない人が増えている。sober curious (ソーバ・キュリアス。しらふに興味がある)という意味で、お酒が飲めても、あえて飲まない人が増えている。日本でもそんな若い人が増えている。

しかし、フランス料理を知りたければ、ワインを知らなければ料理を理解できない。何故ならワインに合う料理としてフランス料理が発達したからだ。

適度の飲酒は薬になる

お酒はストレス発散になるし、眠りを誘う。だからお酒は【百薬の長】、つまりどんな薬よりも優れていると中国の古代の漢書に書かれている。

だが飲み過ぎると肝硬変や脳の萎縮を起こしてしまう。酒を沢山飲むと、酒は毒に変化する。

何故、現代の人は酒を飲まなくなったのだろう

最近になって多種多様なストレス発散の方法が出現した。
スマホでゲームをする。テレビ電話でいつでも友人と話ができる。YouTubeで動画を見るなど、いろんな楽しみが増えてきた。出会い系サイトを利用する人もいるだろう。

考えてみると、ほどよくお酒を飲むのは意外と難しい。少し深酒すると頭痛がしたり、吐いたりすることもある。

昔はストレスの発散方法は酒しかなく、人々はお酒の美味しさに情熱を傾け、より美味しく飲もうと考えたのではないか? ドンペリという高価なシャンパンを作り出したドンペリ・ニオンはフランスの修道士だ。現代では、様々なストレス発散方法があるから、美味しい酒を追求する情熱が次第に薄れてきたのだ。

ソー・ジェニー志摩観光ホテルの友人のソムリエは、ノンアルコールの研究をしていて、ソー・ジェニーというきめの細かい泡のベルギー製のノンアルコールの飲み物を出してくれた。
酒を飲まない人がフランス料理を楽しめるようにと彼は研究を続けている。

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