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香杏舎ノート

第146回「医者は金銭感覚がないのか?」

不動産業者や車のディーラー、証券マンに言わせると、医者ほどいいカモはいないらしい。
医者を相手にするときは、ともかく下手に出るに限る。何を言われても「そうでございますか。それは、それは。」と相槌をうっていると、値切りもせず高い物を買ってくれたり、売れ残ったマンションを調べもせずに買ってくれたりもする。
確かに私の周りにもそういう医者がいる。家の改築をするのに相見積もり(複数の業者から見積もりを取ること)も取らずに工務店に工事を依頼したり、車のセールスマンに世話になっているからと車を買ってやったりしている。

定価700万の電子カルテが交渉最初から450万

何年か前、友人の医者が電子カルテを導入するために業者を呼んで交渉に入った。すると、交渉の始めから定価700万の電子カルテが450万だという。最終的には400万の値段を提示してきた。医療機器は始めから3~4割も値引きすることから交渉が始まることが多い。反対に言うと、それだけ掛け値がされているということだ。自動車を買いにいって700万の車が400万になることはない。せいぜい数十万位の値引きとオプションのサービスだ。
医療業界の掛け値の持つ意味はどういうことなのだろう?医者は大幅な値引きをみると、自分が特別扱いされていることに快感を覚えるのかもしれない。

こういう医者の姿をみている経済界の人たちは医療の経営は専門家に任せたらいいと言う。医者は専門性を活かした治療に専念し、経営は俺たちに任せろというわけだ。無論、医療業界が儲かりそうだから進出したいという思惑もあるだろう。だが本当に医者は金銭感覚がなく、経営はプロの経営者に任せたほうがいいのだろうか?

共産主義経済の中に生きる医者たち

ご存知のように医者の診察料、治療費は価格が統制されていて、勝手に高くすることはもちろん、安くすることも出来ない。新規開業したので、オープニングセールとして3ヶ月初診料は要りませんということは出来ない。宣伝も厳しく制限されていて、新聞の折り込みチラシは開業時に1度だけしか入れることができない。

周りに競争相手の医院が増えたからといって、簡単に引越しすることもできない。開業の地区が変われば引越し先の医師会に入会金を払って入りなおさなければならないし、支払い基金に出向いて移動する場所について相談しなければならない。歩いていける距離なら容易に引越しができるが、少し遠い場所になると、新規開業扱いとなり、再度開業の手続をし、開業講習を受ける必要がある。新規開業になるかどうかの距離は曖昧で、30分も歩くと新規開業になるらしい。

医者がいいカモなのは共産主義に住む住人が資本主義の国で買い物をするからといえる。だからといって経済通の人が医療業界で才能を発揮できるとも私には思えない。例えば経営のプロが医療法人をつくり、経営を合理化できるのだろうか?

会社を作る場合、出資者が金を出し合う。会社を解散するときは、出資者はその出資金の返金を求めることができる。しかし、医療法人の場合は出資金は都道府県に没収されてしまう。

診療所から出発して大きな病院を作ることも不可能だ。各都道府県は何十年も前からベッド規制をかけていて、廃業する病院からベッドを買うことしか病院を作ることができない。共産主義経済の中で経営をするのは容易ではない。

つまり医療の分野は法律や規制でがんじがらめにされていて容易には医療効率を上げることができないようになっている。患者の側に立ってみれば、【生き馬の目を抜く】医者には誰もかかりたくないだろうし、金持ちだけが助かるような医療にしてはいけないのは言うまでもない。医者は経営感覚が少しくらい大雑把な方がいいのではないか。

医者でも経営の好きな人達もいる。規制だらけの中では退屈してしまってバーや喫茶店を運営したりする。また介護事業にのりだしたりもする。だが事業資金の源泉は医療収入であり、一人当たりの単価が決まっている以上、患者さんを多く診ないと豊かな資金を得ることができない。

こんな世界に生きているから医者は経営が下手に見えるし、確かに金銭感覚を鍛える機会に恵まれない。でも多くの医者は自分の金銭感覚が優れていると信じている。そうでなければ子供騙しのような掛け値が医学の世界にあるはすがないと思うのだ。

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