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香杏舎ノート

第138回「漢方薬は保険が使えます?」

「漢方薬は保険が使えます。」というフレーズを聞くと、自費の漢方薬を出している医院をうさん臭く思うのも無理はない。
どうして同じ漢方薬なのに自費になるのか?大学病院でも漢方外来は保険診療をしているところも多い。大学病院でさえ保険診療しているのに町医者なのに何故だ?ということになる。
こういったことは丁重に説明しておかねば大変な誤解を受けることになる。

一口に漢方薬と言うけれど

保険で使える漢方薬には2種類ある。一つは我々の馴染の深いエキスになった漢方薬だ。
もう1種類は生薬で、これはそのまま使うのではなく、幾つかの生薬を混ぜて煎じて飲むものだ。こういった生薬の一部も保険が適応される。
さて保険漢方だけで十分なのかをエキス漢方から説明して行こう。

1.基準投与量が少なすぎる。

保険のエキス剤は1日量が7.5gになっているが、様々な漢方を煎じてそのエキスの収益率がすべて7.5gに収まるということは考えられない。
常識的に考えて葛根湯(かっこんとう)を煎じても五積散(ごしゃくさん)を煎じてもすべて7.5gに収まるはずはない。意図的にそうしているとしか思えない。そして臨床で実際に使用すると、通常量ではとても足りないと感じる。
西洋医学の先生も愛用する芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)というコムラ返りの薬でも2倍使うと大変よく効くことは経験的にご存じと思う。

2.エキス漢方の中で感染症に使う薬が多すぎる。

漢方の手引きをみるとエキス製剤の内の31種類が傷寒論という本の中から選ばれた薬で、34種類が金匱要略という本の中から保険に収載されている。
傷寒論とは感染症を治すために書かれた本であり、金匱要略は感染症ではなく雑病、つまり婦人病など他の病気に使う薬を書いた本だが、両方とも紀元200年頃に書かれたとされる傷寒雑病論を元にしており、保険に通っている約4割がこの本から来ているのは異常としか思えない。
つまり漢方の保険の薬は偏って収載されている。

40年ほど前にエキス漢方が保険に収載されていく過程に関わった薬学部の教授は、あまりに古方派(傷寒論と金匱要略をバイブルとする漢方一派)の処方ばかりが収載されるので、後世派などの違った処方を収載されるように厚生労働省に働きかけたという。
お医者さんは工夫をしてこういった使いにくい薬を応用して様々な病気に使っているのだが、それでも限界はある。

3.さじ加減が出来ない。

薬をよく効かすためにはさじ加減が大切だ。だがエキスはさじ加減ができない。

4.現代病にあった薬がない。

アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎は戦後に出現した病気だ。こういったものに効く薬がない。
また乳癌のことも昔の本には乳岩と書いてあるように、乳腺症も乳癌もその初期には区別できなかったことは想像に難くない。
現代病に合うように漢方薬を作り直していかなければならない。

つまり保険の薬がすべての漢方を代表しているわけでもなく、お医者さんは使いにくい薬を様々に応用しながら保険で治療しているわけだが、それには限界があることがわかっていただけると思う。
では生薬での治療はどうなのだろう。

保険生薬での治療

保険が使える生薬があるから、ある程度の処方は保険で出すことが出来る。
ただし以下のような問題点がある。

  1. 生薬の値上がりから保険の値段より高くでしか生薬が買えなくなってきている。だから煎じ薬を出すと医院は逆ザヤになる。また煎じ薬を混ぜて一人の患者さんの薬を調剤するのに20分以上かかるので、人件費を含めるととても保険では対応できない。
  2. 煎じ薬をいくつか混ぜて処方を作る時に保険の使えない生薬が1つでも入れば、全体の煎じ薬は保険では出せなくなってしまう。
  3. 生薬は煎じるのに手間がかかり、また味も悪いので、患者さんがなかなか飲んでくれない。

大学病院の漢方外来では保険の漢方薬を出している所が多い。そういった大学のほとんどが保険漢方メーカーの寄付講座だ。保険の漢方薬の効能を研究するために大手メーカーが寄付をして臨床をしている。
本来大学では新しい薬を作って病気を治していかねばならないのだが、メーカーは保険の薬の研究を望んでいるので、そういった事情から保険外の漢方を使うことができない。

漢方で特殊な治療をするためには保険外の特殊な薬を使う他ない。皆さんに知っておいてほしいのは保険の薬を自費で出しているのではない。違う薬を出しているということだ。

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